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ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
頭に響くアラームの音で不快感MAXで目が覚める。
夢見心地が抜ければ嫌でも浮かんでくる昨日の出来事が気分を更に下げる。
朝飯も食べずに支度をして家を出ると
どういう嫌がらせか隣の部屋から出て来たのは
「あ、おはようございます」
「おはようございます。目黒さん」
…最悪
そんな俺とは相反して爽やかな笑顔の目黒
エレベーターまで歩く俺に追いついて横に並ぶ
「朝早いですねお仕事ですか？」
「はい、目黒さんこそ」
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通勤渋滞のエレベーター
「はい今日は早くて、俺だけ先に」
「お仕事何されてるんですか？」
「あ、俳優業なんですけど
名乗れるほど有名じゃないんで」
恥ずかしそうに謙遜する。
そりゃカッコいいわけだ、オーラすげえし
よくこんな男捕まえたよA
「へえ、Aもこんなにカッコよくて優しい彼氏作るなんて尊敬しますよ」
やっとやってきたエレベーターに二人で乗り込むとさりげなくボタン側に立って一階を押す目黒
気がきく。男としてもスペックが高い
「…渡辺さんはお付き合いされてる方いらっしゃらないんですか？」
ボタンを見つめたまま投げかけられた質問に
詮索するような無言の圧力を感じた。
「いないです。あんまり長続きするタイプじゃないので」
Aと別れたあとも彼女は何人かいたけど
Aほど長く続いた人はいなかった。
「そうなんですね」
「羨ましいです、目黒さんたち仲良さそうで」
「ありがとうございます。俺、」
人畜無害そうな顔をして彼は結構甘く見てはいけない男だと思う。
きっと薄々感づいている、俺とAの関係を。
なのに振り返った顔はにこやかで
何にも知らない、みたいな顔で言うんだ。
「いずれAと結婚出来たらなって思ってます」
これは俺への遠巻きの牽制だ。
扉が開きエントランスを出る。
「すいません、こんな事言っても興味ないっすよね！」
「いえ 微笑ましいです」
外に出ると昨日の雨が嘘かのように青空が広がっている。目黒は空を見上げて眩しそうに目を細めた。
「やっぱ晴れた日は気持ちいですね」
その横顔を見ながらこの人は青空みたいな人だと思った。
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「俺は、晴れが嫌いですけどね」
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ななせ.。(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます^ ^これから切なさヒートアップしていくのでお楽しみに^ ^ (2020年4月17日 8時) (
レス) id: 556b37bac5 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - すごくキュンとします！せつないけど幸せになってもらいたいです(>_<)更新楽しみにしてます！ (2020年4月17日 1時) (レス) id: b6de7731d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ.。
| 作成日時：2020年4月14日 16時
