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．
「クリアー！」
アルコールが程よく回り始めた二十二時
白熱したゲームのおかげで余計な気を使う事も自然と無くなった。
「やっぱ翔太とやるとあっという間にクリア出来るよ」
缶ビールを飲み干して立ち上がったA
部屋着のショートパンツから伸びる無防備な素足が近く、目のやり場に困る。
…こいつ元彼だからって油断しすぎだろ
そんな俺の葛藤もお構いなしにキッチンに向かったAが冷蔵庫を開けて問いかける
「翔太〜もう一本飲む？」
「あーいい、これ飲んだら帰る」
「そっか」
心なしか少し寂しそうに呟いて何も取らずに冷蔵庫を閉めた。
ゲームのセーブ画面を見ながらビールに口をつけるともうあまり残っていない事に気付く。
もう一本貰っとけば良かったかな
「翔太とまたこうしてゲームやれる日が来るなんてなあ」
リビングに戻ってきたAが二人掛けのソファに腰掛ける。
「なんか、三年前に戻った感じ」
「んね。嬉しいよ本当
好きな物も性格も似てるし、こんな居心地良い友達そうそういないもん」
�猴�達��
間違ってないその関係に納得できずモヤモヤしてしまうのは俺がそういう風にAのことを見れてないから。
「そうだな」
絞り出した、思ってもない同調
少し開けた窓から冷たい夜風が吹き込んでくる。
手に持ったビールを飲み干して
テーブルの上の鍵を取った。
「じゃあ帰るわ
ごちそうさま」
「あ、うん」
これ以上一緒にいると気持ちが色々持たない気がして、空き缶とゴミを持ってキッチンに歩く
三年前と変わらないなんてそんなの嘘で
「翔太」
ゲームが終われば別の家に帰って
お酒のせいにしたってAに触れる事も許されない
「私たち、ちゃんと友達になれるよね？」
どうしてそんな質問をするのか
Aは俺をそれ以上にするつもりなんてないくせに、僅かな希望をちらつかせるんだ
本当に、ズルい
「ああ。なれるよ友達」
その夜
この答えが正解だったのか間違えだったのか
Aの複雑な笑みを見たら余計に分からなくなったんだ。
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ななせ.。(プロフ) - yukiさん» ありがとうございます^ ^これから切なさヒートアップしていくのでお楽しみに^ ^ (2020年4月17日 8時) (
レス) id: 556b37bac5 (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - すごくキュンとします！せつないけど幸せになってもらいたいです(>_<)更新楽しみにしてます！ (2020年4月17日 1時) (レス) id: b6de7731d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ.。
| 作成日時：2020年4月14日 16時
