７：０３、バス停で

ＬＡＳＴ　ＳＴＯＲＹ ページ27

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「やば、夢みたい」


少しして離れた身体はさっきよりも至近距離でいることを許してくれる。









「私も信じられない」


二人して夢見心地なのがおかしくて
顔を見合わせて笑い合う









「…

俺と付き合ってください。」



そう言えばすごく可愛い笑顔で頷く。









「はい！」









長い片思いが終わった。
出会った頃の自分はこうなる事予想もしてなかったと思う。


自意識過剰かもしれないけど、幸せそうに笑ってくれるAちゃんがいる。









それだけで凄く満たされる感覚。









「Aちゃん」





「ん？」





「これからは毎朝一緒に登校しよっか」






「ふふっ、もう勝手にバス変えたりしない？」






「…はい、しません」





「寂しかったなー何も言わずに変えちゃうんだもん」









口を尖らせて拗ねた素振りをする彼女

約束しよう









「もう寂しくさせないから」


頭を撫でれば一瞬驚いて照れたようにすぐ俯いてしまう。









「じゃあいつもの時間ね」









これからたくさん幸せにしてあげたい。

登校時間だけじゃなくて、

それ以外の時間もそれ以外の君も







全部知りたい一緒にいたいって言ったら

欲張りだよって笑われるかな？









「うん、いつも通りね」









とりあえずさ、待ってるから

今までもこれからも

変わらないあの時間、あの場所で。









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「 ７：０３、バス停で 」



ＦＩＮ

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