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．
「おはよ〜」
「朝から校門で先生に捕まったー」
眠そうに登校してきたAはぼやきながら俺の影へと歩いてくる。
俺の影でリップを塗り直した後、上唇と下唇を合わせたり離したりしてなじませながら席に着く。
「女の子のその仕草好きだわ」
「ん？このリップ塗った後のやつ？」
「そうそれ、可愛いよな」
「わー惚れないでねー」
「おはよー 目黒、Aちゃん」
いつも通り不毛なやりとりをしていると、やってきたのは翔太。
皆んなでカラオケに行った以来席が離れているにも関わらず、朝や休み時間に俺たちの席まで翔太はやって来るようになった。
「おはよう、翔太くん」
目を合わせて微笑んだ二人に感じた違和感
「あれ？名前で呼ぶようになったの？」
「俺が呼んでってお願いした笑」
「電話で呼ぶのも恥ずかしかったのに
顔見ると余計言いにくいよ」
「俺より先に寝たら呼んでねって約束だったからね」
「ふーん」
いま知った。
名前で呼び合うくらい仲良くなってた事も
最近Aが眠そうなのが翔太との通話で夜更かししてるからだって事も。
「あ、それ私も昨日飲んだ」
「これ？さっきコンビニで買った」
Aは翔太が持っていた手ペットボトルを指差す。
「でもこれ俺あんま好きじゃない」
「えー私は好きだったな
でも確かに甘いよね結構」
「そう甘かった
飲む？」
「飲みたい！」
「全部あげるよ」
そう言ってペットボトルをAの机に置いて自分の席に戻っていった。
Aは飲みかけのペットボトルをぼーっと見つめて手をつけようとしない。
どうせ間接キスになる〜とか考えてんだろーな
わかりやすくダダ漏れの思考
モヤモヤもイライラもあの日から消えるどころか増す一方で
「飲まねーならもーらい」
もう嫌でも認めざるを得ないこの感情
「あ！ちょ目黒」
後ろからペットボトルを奪ってキャップを開けジュースを飲む。
「…あっま」
「目黒最低返せ」
俺の手から消えたペットボトル。
気付きたくなかった
．
＿＿俺、Aが好なんだ
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ののか(プロフ) - めちゃめちゃめちゃよかったです！！これからの作品も楽しみにしています！ (2020年5月18日 22時) (
レス) id: 1bfb93b16d (このIDを非表示/違反報告)
ななせ.。(プロフ) - 名無し2580号さん» 次作も楽しんでいただけるよう頑張ります^_^読んでくださりありがとうございました！ (2020年4月7日 8時) (レス) id: 556b37bac5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し2580号(プロフ) - 完結おめでとうございます！この話も大好きでしたが、刺激的な目黒くんも見てみたいです！次作も楽しみにしてます(*^^*) (2020年4月7日 1時) (レス) id: 0efd09d6a0 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - ななせ.。さん» もちろんです！楽しみにしてます！ (2020年4月6日 13時) (レス) id: 6e964c5261 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ.。(プロフ) - ももさん» キュンとさせられていたらとても光栄です(;_;)次作もよかったら観に来てください^ ^ (2020年4月6日 12時) (レス) id: 556b37bac5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななせ.。
| 作成日時：2020年3月28日 21時
