好きな人が校則違反をする理由

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「あーーボス強すぎ無理！休憩！」




「無敵すぎるだろこいつ」









なかなか負けてくれない強敵に夢中になっている内に時刻はもう日を跨ごうとしていた。

Aはゲーム機のかわりにスマホを持ってベットにダイブする。









「寝るなよ」


ベットに寄り掛かったままの俺はテレビから目を離さず言った。









「んー… 今日泊まるー」


枕に顔をうずめたまま眠そうに呟く









「めぐろのにおいー」





「まじ帰れ」









俺の言葉に、さっきの眠気はどこへ飛んでいったのかハッとしたように顔をこちらに向ける









「目黒ってさ

なんで彼女作らないの？」






「なにいきなり

何回かいただろ」






「いや、すぐ別れてるじゃんいつも

付き合ってもすぐ終わるし最近は誰とも付き合ってないでしょ？」









彼女が出来ても長続きしなかったし、
告白されてもぴんとこなかった。

自分でも不思議に思う。
その理由本当はずっと前に気付いていた









「中学の時に付き合ってた人以上にしっくりくるやついないからじゃね」









その言葉に少しの静寂が流れその後に小さく呟くAの声。





「ん？目黒って私の他に誰かと付き合ってたっけ」







「…はあ」









こういうのは鈍感な方が悪い









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「こーしないと分かんないかなあ…」

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