マンキー (ページ7)

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遠慮なく、というか自分の家だから当たり前にシャワーを浴びて制服に着替える

そういえば松村くんも制服着てたな

リビングから美味しい香りがして惹きつけられる

『すご…』

さっきまで冷蔵庫に眠っていた食材たちが素敵な朝食に早変わり

北「ねぇこれどうやってやんの」

電子レンジでスープを温めようとしてくれている松村くん

『あ、これは一回あたため押してから秒数を押して…そうです』

向かい合って座って朝食を食べる

やばい死ぬほど気まずい

『ごちそうさまでした…』

私は先に食べ終わってしまって彼はまだもぐもぐとトーストを食べている

ひとまずベッドに置きっぱなしの携帯を確認

SNSの通知は色々来てるみたいだけどとりあえず美香ちゃんからの昨日大丈夫だった？に返信

ある意味大丈夫ではないけど…

『大丈夫、心配かけてごめんねと、』

チャットのトーク一覧に上から4個目あたりに見覚えのないトーク履歴

Hokutoの名前と"通話が終了しました"の文字

《通話キャンセル》
Hokuto瀬川さん?
Hokuto何かあった?

その後向こうから着信で3分6秒通話してる

連絡先知らないはずなのに

あ、昨日出来たクラスのグループチャットか

テーブルの方に戻ると松村くんは重ねた皿を流しに置いて洗おうとしてくれていた

『いいよ！まとめてやるから、大丈夫…です』

もうずっと喋り方もぎこちない

北「そう、じゃあ俺行くわ」

『え！あの、ちょっと待って！』

北「？」

『その、大変申し訳ないんだけど…松村くんどういう経緯でうちに来たのかな～って』

北「…まじで言ってる？」

『すみません…』

あからさまに呆れた顔をした彼はそのまま家から出て行った

『ええ……』