『桜の森の満開の下』 四話 ページ5
徳田・ネコ「島崎!」
島崎「…何?僕何かした?」
島崎さんがそういうと、ネコと徳田さんは呆れたようにため息をついて私に話題を振ってきた。
ネコ「それよりも望月、どうしたんだ?あんな乱暴に扉を開けるなんて。」
どう説明しようか。まぁいいや。事実を話そう。
A「…いや、大きな音で起きたと言いますか…。私の部屋まで大きな音が聞こえてきて、それこそ爆弾が落ちたかのような音だったので図書館は無事かどうか心配に…。」
私がそう言ったのを聞き届けると、一瞬の静寂のうちに大きな笑い声が図書館に響いた。
図書館は大きな声出しちゃいけないよね…?
中原「んだよ、てめーそんなことで急いで起きてきたのか?」
A「そ、そんなことって…。」
私が飛び起きるくらい轟音がしたんだけどな…?
徳田「はは…。実はね__。」
そう言って徳田さんが起ったことをとても詳しく教えてくれた。
要はこんなことが起こったらしい。
中原さんに唆されて脱走を企もうとした太宰さんが、出口がないことを知り、飛び降りるやら死にたいやら嘆いて最終的に中原さんに間接的に下させられた、と。そして私が聞いた轟音は太宰さんの落下音だと。
…え?
A「太宰さん!?大丈夫なんですか!?高いところから落下って…!ほ、補修室!補修室行きましょう!?」
太宰「待って…。あの望月先生が心配してくれてる…?」
中原「あーあー、お前さんがそんなこと言うから、モモノハナ野郎舞い上がってんじゃねーか。」
A「だ、だって…!太宰さん、痛いところやいつもと変わったところとかは!?大丈夫なんですか…!?」
だってあんな大きな音立てて机が破損して、むしろ大丈夫でしたって、そっちの方がおかしいでしょ!
それに舞い上がるなんてことは絶対ないし…。
太宰「(尊敬する望月先生に心配をかけるわけにはいかない!でも望月先生に治療されるのもそれはそれであり、かも…?…あぁー!なんて事考えてるんだ俺!っ、ちくしょー!どうすれば良いんだ!?)」
太宰さんがそんなことを必死に考えて、葛藤しているということは勿論、私には知る余地も無かった。
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朱(プロフ) - 鈴桜さん» 【桜の森の満開の下】編はどうでしたか?ご期待に添えなかったらすいません。次回からはガランと風景が変わってきますので、ご用心を…!(笑) (2020年9月13日 20時) (レス) id: 1e939bb742 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - 桜の木はこれで終わりやぁ……今度は、確か朔君の作品で室生先生が登場する!! (2020年9月13日 17時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - 鈴桜さん» いつもありがとうございます!すいません、色々と私の自己解釈と妄想が入っているので…。最終的には上手く持っていくつもりなので気になりながら見てもらえると嬉しいです! (2020年9月13日 16時) (レス) id: 1e939bb742 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - な…な…まさか、あのシーンが桜の木にのってたの! そして、あの場面前に木から飛び降りた!!ウワ~~続きが凄く気になります…芥川先生達の顔も面白い (2020年9月9日 18時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
朱(プロフ) - 鈴桜さん» そうなんですよね。結局当たりプロマイド当たらなかった…。いつもいつも応援ありがとうございます!これからもより良い作品になるように頑張りますね! (2020年9月8日 21時) (レス) id: 1e939bb742 (このIDを非表示/違反報告)
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