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54.隣の席 ページ5

黎弥side


Aと美穂さんが仲良くなってくところを遠くから見守ってると、どことなくAが嬉しそうにしてるのがわかった。




意外とAって分かりやすいよな





会議も終わって、親睦会という名の飲み会の場所に移動中、見たくも無い光景を目にした





優しそうな目をした夏輝くんが、嬉しそうなAの頭をポンポンしている



なんだか見せつけられてる気がして、心の中で舌打ちをした



イライラして2人を追い越し先に入店して誰よりも早く席に着く




美「Aちゃん!ここ一緒に座ろ!…お隣いいですか?」




と声をかけてきたのは美穂ちゃんで、隣には げっ…と分かりやすく嫌そうな顔をしてるA




黎「あ、いいよいいよ」




美「やった!ありがとうございます!」



キャピキャピしてる美穂さんとは裏腹に、Aは気まづそうな顔で席に着いてる



座ってしまえば、美穂さんを挟んでるからAの顔は見えない



ていうかA、美穂さんに隠れてるでしょ…






美「何飲みますか〜?」


なんて、メニュー開いてこっちに寄りかかってくる美穂さん


胸元の空いてる服のせいで、無意識にそっちに目がいってしまう




やっべ…なんて思ってAを見ると


うわぁ…みたいな顔して俺を見ていた





黎「…あ、俺、ビ、ビールで…ねえ勇征」



美穂さんの逆隣に座ってる勇征に話を降った





Aにはすぐに目は逸らされたものの、絶対Aに見られたくないとこ見られたし…最悪
こんなの不可抗力だっつうの、


そんな心の叫びは届かないまま、更にAに近づき難くなった




大樹くんが乾杯の音頭を取り、グラスを鳴らして各所から
"カンパーイ!"と声が聞こえる




美「黎弥さん、乾杯しましょ」



黎「あ、うん。カンパーイ」




さっきから思ってたけど
美穂さん、なんで先にAに声掛けないの?



メニュー聞くのとか、乾杯って普通そっち先じゃね?

女性にはそういうルールがあんの?わっかんねぇ……



なんて考えながらビールを1口飲むと、勢い余って少しだけビールをこぼしてしまった



1人であたふたしながら新しいおしぼりを探すと、Aの近くに置いてあって、咄嗟に口から出たAの名前



黎「A、おしぼり取って」



「へ…あ、うん。はい」



なんとも言えない気まづい空気感



めちゃくちゃびっくりしてて、Aまであたふたする始末


まさか、Aも話しかけられると思ってなかったのだろう

55.飲みゲー→←53.コミュ力お化け



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まこ(プロフ) - あたさん» ほぼ半年間放置していてすみませんでした(T_T)頑張って更新していこうと思います!! (2月18日 19時) (レス) id: b045a16707 (このIDを非表示/違反報告)
あた(プロフ) - 更新ありがとうございます\(^o^)/最高な小説で楽しみです♪ (2月18日 9時) (レス) @page8 id: d79f1a599c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まここここ | 作成日時:2023年9月26日 0時

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