ネコみたいな〜瀬口黎弥〜 (ページ38)

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38.照れページ38

黎弥side

黎「いえ、僕今から帰るんです笑」

と、丁寧に断った。

が、

裕「ええから、やれやー」

ﾒﾝ「はははっ、怖いよ」

黎「僕、ちょっと人待たせてて！」

数「女か！」

ﾒﾝ「そういや玲於とか隼がA探してたけど、いた？」

黎「あ、はい！今まで踊ってましたよ！」

裕「え、まじ？俺も誘えやー」

そう呟いて持ってたペットボトルを軽くなげつけた裕太さん

相変わらず、ノリが怖ぇ

ﾒﾝ「こらこら笑」

数「あ！もしかして、待たせてるのそのAちゃん！？」

まじで感鋭いな龍友さん、

裕「ああ？許さんぞ俺は！」

ﾒﾝ「いや、お父さんみたいだから笑もう黎弥早く行ってあげな」

ほらほらと龍友さんと裕太さんを抑えて行かせてくれたメンディーさん

まじリスペクトっす、、

ジムから出れば猛ダッシュでスタジオに向かい、通路のソファーに腰をかけているAを見つけた

行き交うスタッフさん達をボーッと眺めているA

小動物みたいでかわいい

黎「ごめん！先輩に捕まっちゃって遅くなった！」

「あ、うん全然大丈夫だよ。」

黎「ありがとう、帰るか〜」

2人でエレベーターに乗り込んで、飯でも誘おうかなんて考えているとグ〜とお腹がなる音が聞こえた

俺じゃない……

隣を見れば、恥ずかしそうにしているA

黎「え、今お腹鳴った？」

「…鳴ってない」

黎「ええ？うそだ腹減ってるんでしょ！」

「減ってない！」

黎「そんな嘘つかなくても笑」

「嘘ついてない」

最後まで白を切るAに少しだけイジワルをしてみる

黎「あっそー、今から飯でも誘おうと思ってたのにー」

それを聞いていじけたのかAは、俺を追い越してスタスタと前を歩いていく

黎「いや顔赤すぎ、ごめんって意地悪しすぎた」

流石にやりすぎたと反省した

「……行きたい」

黎「ん？」

ボソッと言った言葉が聞き取れずもう一度聞き返した

「ご飯！…行きたい…」

……え、なにそれズルくない？

黎「……ふっ…あっはっは！」

思わず吹き出す

不思議そうに俺を見つめるA

事務所から出て、外は暗いから気づかれないだろうけど
多分俺、Aより顔赤い

黎「ツンデレかよ」

そうツッコミをして、自分の照れを誤魔化した。