4.ムカつく ページ4
Aside
澤「PG東京校で一緒だったんで仲良くなりました」
私と夏輝くんがタメで喋っている事に驚いたメンバーさんたちに簡潔に説明をした
颯「え、PG生だったんですね！」
「……大昔のことですけどね…よし、やりますよ」
そう言えば、ほとんどのメンバーさんがよっしゃ！と最初の立ち位置に急ぐ中、1人だけやる気が無さそうに歩いている人
瀬口さん……ほんと何なの、、
音を流せば結局何度もミスをしているのは瀬口さんで、1番目立っている。良くない意味でね
「……んー…瀬口さん、覚える気ありますか？」
黎「……何その聞き方、、覚えるのが苦手な人だっているだろ笑」
「……だったらもっとやる気を見せてもらってもいいですか？」
黎「俺がやる気ないように見えてんの？ふざけんなよ」
大「ストーップ！ストップストップ！どうしちゃったの黎弥」
澤「…一旦休憩にしません？」
世「はい、休憩ー」
……ムカつく、ふざけんなよ？
こっちのセリフだよ
言いたいことを我慢するように拳を強く握った
澤「はい、Aとりあえず出よ」
私が固く握りしめていた手を夏輝くんが優しく開き、リハーサル室から連れ出してくれた。
通路にあるソファーに2人並んで腰を下ろした。
「ごめ…」
澤「あれは、黎弥が悪いよね〜Aはこんな真剣にやってくれてるのに」
怒られると思ったから正直びっくりしちゃった…
「…説教じゃないの」
澤「怒るわけないじゃん」
ハハ！なんて笑ってる夏輝くん、、絶対笑うとこじゃない…
夏輝くんの顔を覗けば、ｽﾞｰと鼻をすすっている
「その癖、まだあるんだね」
澤「癖っていうか、年がら年中鼻炎だから……Aこそ言いたいこと我慢してるとき、拳ギューってする癖まだあるんだ」
「…無意識」
澤「……さっきの話しなんだけど、、まだAはお父さんに探されてるの？」
「……夏輝くんしつこい」
お願いだから、あいつの話はやめてよ
大「あ！いた！」
その言葉にびっくりして思わず立ち上がった
大「Aさんさっきは本当にごめんね…黎弥には俺らから話しとくから…」
澤「今日はもう無理そうなんで、ここまでにしましょう」
大「そうだね。本当にごめんね…Aさん」
「いえ、大丈夫です…」
リュックを取りにリハーサル室へ戻る
澤「A、飯行かない？」
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作者名：まここここ | 作成日時：2023年5月27日 23時
