21.BAD Morning ページ21
Aside
「ん…ん〜」
窓から差し込む光で、自然と目が覚めた朝
なんか、今日の布団気持ちいいな…
寝返りを打ってシーツをさすりながら、大の字になろうとした時
「…えっ」
手に当たったのは人の感触だった
やっと開いた目で隣を確認すると、そこにはスヤスヤと気持ちよさそうに眠っている瀬口さんが居た
辺りを見渡せば、知らない部屋、知らないベット
そして隣に居るのは…上裸の瀬口さん
まってまって、嘘でしょ……なんで
すぐに自分の服を確認するも、
「…ちゃんと着てる」
黎「ん〜……」
「わっ…」
目をつぶったまま険しい顔をして、唸り始めた瀬口さんに思わずびっくりした
その声で起きたのか瀬口さんはゆっくりと目を開けた
黎「……あ、起きてる」
その瞬間、ベッドから降りて立ち尽くした
「……私、なんで、、」
黎「覚えてないの……」
そう言いながら、頭をガシガシとかく瀬口さんはまだ眠そうで
目も開ききってはいない
黎「…Aが鍵失くしちゃって、吐きそうだったから俺の家に走ったんだよ。めっちゃギリギリだったからねまじで……」
何それ何それ……めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん私
黎「その後、廊下で目つぶってニヤニヤしだしてそのまま寝たし」
「……うわ……ごめんなさい」
…有り得ない何してんの私
「でもなんで一緒に…あと服、」
黎「Aを床で寝かすわけにもいけないし、俺もベッドで寝たいし……服は今から着るわ…ふぁ〜…眠っ」
そう言ってベッドから降りると伸びをしてこっちを見た
黎「…コーヒー飲む？」
こくんと頷けば、こっち〜 と案内されてリビングのソファーに腰をかけた
黎「はい、どうぞ」
いつの間にかちゃんと上の服は着ていた
「…ありがとうございます、」
黎「敬語、、まあいいや二日酔いは無い？」
「…大丈夫です」
めちゃくちゃ飲んだのは記憶にあるんだけどな…
幸い、二日酔いにはならずに済んだ
黎「…やっとAとちゃんと話せるわ」
ちゃんと…？
「…何をですか」
黎「何でキャバクラにいたの？」
「…それは、瀬口さんには関係なくないですか？」
黎「…関係は無い…けど、自ら水商売がしたくて体入したの？したそうには見えないけど」
「………」
黎「夏輝くんは知ってんの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 162人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まここここ | 作成日時：2023年5月27日 23時
