18.なんで ページ18
黎弥side
栞「初めまして、栞です！この子が、今日体験で入ってる子なんですけど」
「初めまして！もも です！」
そう言って栞という人の後ろから出てきたのは、Aにそっくりな人だった。
いや、Aだよな？
俺を見つけては、びっくりした顔をしたから絶対そうだと確信した。
将「お〜めっちゃ可愛いじゃん2人とも！まあ座って！」
将吉さんがそう言って、Aが座ったのは かみけん こと神谷健太の隣だった。
俺から逃げたな
飲みにでも行こうと将吉兄さんからのお誘いで、最初は普通の居酒屋に、俺と神谷健太と将吉さんで3人で集まった。
途中から、酒が入ってどんどん気持ち良くなってきて、気分が上がった将吉さんはキャバクラのVIPルームを予約した。
キャバクラというのが初めての俺は、少しウキウキした。
健太は先輩との付き合いでキャバクラには何度か行ったことあるらしいけど。
健「ちなみにこれから行くとこ、めっちゃ可愛い子多いよ」
なんて言われてたから、どんな子が出てくるんだろ〜なんて思ってたら案の定可愛い子……なんだけど…
将吉さんと俺の間に座る 栞ちゃん という女の子はめちゃくちゃ気さくで明るくたくさん話しかけてくれた。
だけど、俺の前にいるAにばかり気を取られる
なんで、、なんでここにいるの？
さっきとは違うメイク、開けた谷間、高いヒール、何もかも違くて、少しショックだった
健太はAがあの有名なダンサーなんてことも知らずに、さりげなくAの足を触ったりしている。
距離おかしいって絶対。
なんてキャバクラでは普通の距離なのに、健太に圧をかけるように視線を送った。
栞「黎弥さん、もも がお気に入りですか〜？」
黎「え？」
栞「だって、ずっと見てるんだもん笑 まっててくださいね 」
栞という女の子は、そう言ってAの方へ行き
Aに何かを耳打ちした
栞「健太さん〜私もお相手してくださいよ〜」
そう言ってAをこっちに移動させた。
栞ちゃん気使ってくれたんだ…多分この子がこの店のNO.1なのだろう。立ち振る舞いがプロだ
少し緊張した面持ちで、さっき栞ちゃんが座っていたところにちょこんと座った。
だけど俺の方には一切向かず、将吉さんの方を向いて相手をしている。
将「あ、電話かかって来ちゃった。」
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作者名：まここここ | 作成日時：2023年5月27日 23時
