15.用事 ページ15
Aside
黎「会う予定作るために連絡先交換するんでしょ。また一緒に踊ってよ。」
そう言ってQRコードを出してくれる
「よ…よろしくお願いします、」
黎「…敬語外してよ。タメなんだから」
「う、うん」
なんか、恥ずかしな……急にこの距離感は、
澤「A今からコンビニ？」
「うん！」
夏輝くんナイスタイミング…あれ以上瀬口さんとは話すことがなかったからとっても助かった
澤「一緒に行こ〜」
「……じゃあ、」
黎「あ、うん…」
瀬口さんから逃げるようにスタジオを出た
澤「…黎弥と連絡先交換したの？」
なんか、声暗い…？
「うん、また踊ろうだって。」
澤「……昨日あんなに仲悪かったじゃん」
「……仲直り、した…のかな？」
澤「…ふーん」
それだけ言って私の前を歩いた
なんだろ…なんか今日おかしいよね夏輝くん
コンビニでおにぎりを2つだけ買い、スタジオへ戻った
その辺に座って食べていると、大樹さんから声をかけられた
大「え、お昼それだけ？足りるの？」
「この後も踊るんで軽めにしとかないとしんどいかなって、」
澤「Aめっちゃ大食いだよね」
颯「へ〜そうなんや！意外！」
大「てか今日さ、皆でメシ行かない！？Aちゃんも今日で終わっちゃうしさ！」
慧「おーいいですね！」
「あ…あの、すみません…今日はちょっと用事があって、」
黎「すいません、今日俺もSHOKICHI兄さんと約束あって！」
大「なんだよー！！じゃあ慧人2人で行くぞ！」
慧「行きましょ！」
颯「えー！ズルい！僕も行きたいですー！」
そんな子犬3人組で話してるのを眺めていると、そろ〜と夏輝くんが近寄ってくる
澤「用事って？」
コソッとそうやって聞かれたけど、言えるわけが無い
なぜなら、キャバクラの面接だから。
面接の後はちょっとだけ体入をする事にもなっている。
そんなこと言ったら夏輝くん、止めるでしょ？
澤「え、言えない用事？」
「あ、ううん。友達と遊ぶの」
澤「Aって友達居たんだ」
「失礼な！1人や2人くらい居るよ！」
それでも少ないんだけどね。
私自身、狭く深い 友達の関係を好むから信頼出来る友達しか関わらないのだ。
澤「女の子？」
「そうだけど…なに？」
澤「なんでも〜」
そう言って ふら〜 とどこかへ消えた
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作者名：まここここ | 作成日時：2023年5月27日 23時
