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二話 ページ3

第三者視点



壺を持った太宰を中心に、社員等が集まる。



「どうしたンだい?この壺は」

「面白い物持ってきたね、太宰」

「それで、これは何だ?」



与謝野、江戸川が興味深そうに壺を見る。


それもそのはず。なんたって……



「雄々しく駆け巡る辰、光り輝く黄金の壺!」



一目で、お高そうな壺だと分かる。


然し、良く見ると壺の裏に御札が貼られていた。


この壺、只の壺などではない。



「健康運、金運、恋愛運上昇(アップ)の壺なんだ!」

「「は?」」

「今朝、入水帰りに10万で貰ってねー」



「騙されてるよ」とは、誰も言えず、


太宰と壺から目線を逸らす社員等。与謝野も例外ではない。


だが、忘れてはいけない。純粋(ピュア)な彼の事を。



「な、何だとっ!?その壺、神器か何かなのか!」

「古代文明の3大神器の一つらしい!」

「なにぃぃぃ!?」


国木田は手帳を手から滑り落とした。


それ程の爆弾発言を聞いたのだから。


「国木田さん、騙されてるよ」


皆の心が一つに合わさっ瞬間だった。

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作者名:鈴猫一世 | 作成日時:2019年4月18日 17時

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