甘い夏の過ごし方~短編集~

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部屋にこもって、ベッドのうえで少しだけ泣いた




ベクの匂いがする枕



「……ベクぅ。」







その時









ーガシャン！！！ー







え？！なに？なんの音？！







泣き顔なんてどうでも良くて




何かが起きたんじゃないかと思って勢いよく部屋を飛び出し、音がしたキッチンに向う





「…あちゃー。割れちった」





ベクがお皿割っちゃったんだ





「…いてっ」




「え、？怪我したの？大丈夫？みせて？」




破片で切っちゃったみたい



血が少し出てる



「A…」




「私が片付けるから、手洗っておいで？」



ふと、ベクを見る




目が合う。




その時







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