僕のヒロインは君がいい

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勝利｢で、このＸを…｣


ここはバイト先の塾
個別指導だから凄い教えやすくて
大学１年からだから…結構続いてるな(笑)


勝利｢じゃこれ解いてみて｣


坂城｢先生、昼間に居た女の子誰ですか？｣



・・・



勝利｢はい？｣


いつものように個別指導をしていると
とんでもない事を放り込んできた


…最近の女子高生って怖い



坂城｢あの、見たんです｣


勝利｢…え？何を？｣


坂城｢あ…正確には井上くんが見たんですけど…｣


勝利｢井上？｣


坂城｢ほら、岩橋先生の生徒の｣


勝利｢あぁ…生徒会長だっけ｣


坂城｢はい、で…一緒に居た人…誰ですか？｣


勝利｢とりあえず、授業中だからこの問題解いて｣


坂城｢そうやってはぐらかすんですね…｣


わかりやすく凹む女子高生に
どうしていいか分からず…


勝利｢…ただの中学の同級生｣


坂城｢えっ、？｣


勝利｢だから、同級生とたまたま会った｣


坂城｢へぇ…｣


勝利｢ほら解いて｣


坂城｢良かった…彼女じゃなくて…｣


勝利｢ん？｣


坂城｢いえ、この問題ですよね？｣


勝利｢あぁ、うん｣



スラスラと問題を解いていく彼女が
小声で言った言葉や、考えてることなんて
俺に知る由もなかった

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