僕は今でも貴女を想ってます

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ｺﾝｺﾝ



｢どうぞー、｣



ｶﾞﾗｶﾞﾗ



菊池｢よっ、｣


｢あ、風磨！｣


勝利｢じゃ俺は帰るね｣


｢えー、3人で話そうよ｣


勝利｢そんな厚かましいやつじゃないよ｣


菊池｢俺だけじゃ不満？｣


｢だって…怒ってるでしょ？｣


菊池｢よくわかってんじゃん｣


勝利｢姉ちゃん何かしたの？｣


｢ん？学校辞めただけだよ｣


勝利｢えっ…何で…｣


｢治療に専念するため、あ、でももちろん勉強はするよ？風磨に教えて貰うんだー｣


菊池｢何でも勝手に決めんなよ…｣


｢私ね、病気を治したい｣



真っ直ぐな目は



｢治して、風磨と色んな事したい｣



俺よりも大人びていた



勝利｢…後は２人で話しなよ｣


｢うん、勝利ありがと｣


勝利｢また明日来るね｣


菊池｢じゃあな｣


勝利｢ばいばい｣



２人になり
俺は椅子に座り
Aの頭を撫でた



｢ふふっ、何？｣


菊池｢髪、切ったんだな｣


｢そうなの、似合う？｣


菊池｢俺は長い方が好きかな｣


｢綾美ちゃんが髪短いの憧れだったのになー｣


菊池｢小さい憧れだな｣


｢もういいもん、病気治ったら伸ばすもん｣


菊池｢よし、ショートカット記念に写真でも撮るか｣


｢うん！｣



ﾊﾟｼｬｯ



菊池｢じゃ今日は帰るわ｣


｢もう帰るの？｣


菊池｢また明日来るから｣


｢うーん、わかった｣


菊池｢じゃあな｣


｢んっ、｣



キスを落として俺は病室を後にした



｢…ずるい｣



なんてAの言葉は知らずに

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