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___________SCside
それは、カムバに向けての練習が始まったころだった。
レコーディングまでの待ち時間、ヌナに呼ばれて2人で事務所のドリンクコーナーに向かったんだ。
なんで呼ばれたのかは分からなかったけど、久しぶりに二人っきりで話すな、と少しドキドキしていた。
『何飲む？』
SC「あ〜じゃあコーヒーにしよっかな」
『わかった〜私もそうしよっと』
コーヒーを作って2人で並んでベンチに腰かける。距離が近くてまた心臓がドキドキしてる…。
世間話を少しして、ふと会話が止まった時。
ヌナの顔から笑顔が消えて、どうしたんだろう？と顔を覗くと頭を撫でられる。そしてヌナはあのね、と話しを始めた
『私、覚えられない。歌もダンスも』
SC「…うん？」
急なことに、言葉の意味を理解できなかった。
『病院で異常ないって言われたのも、嘘。
最近みんなの名前を間違えちゃうのも、ものを無くすようになっちゃったのも、全部、頭を打ったのが原因。私、昔のことは1部思い出せないし、新しいことが覚えられなくなっちゃったらしい。』
やっとその言葉を理解できた時、身体中に電流が走った様な衝撃を感じた。
___________
ヌナは病院に行ったあの日、先生に括って言うならば、記憶喪失と診断されたという。
これから先この職業を続けていくのは難しいだろう、と。
『カムバが始まる前に言っとくべきだって思ったんだけど、決断つかなかった。
…まだ、みんなと同じ舞台に立っていたいって、思っちゃったの』
『でも私、CARAT達の前に立つことは、もうできない。』
SC「じゃあ…ヌナは、いつか俺たちの前からも、居なくなっちゃうの…？」
『…うん、ごめん、』
SC「そんな、そんなのって…嘘だろ…、なんで…」
『…ごめんね、スンチョラ、』
俺ってこんなに泣けるんだってくらい、涙が溢れてくる。
疑問が確信に変わって、もう後戻り出来ない、どうしようもない、という真実を突きつけられて、ただ泣くことしか出来なかった。
SC「レコーディングは…？いつ、いつ居なくなっちゃう…？」
『…MV撮影で、最後、それが終わったら、私は活動休止して、そのまま脱退』
『マネオッパと社長が、それだけはって許してくれたのっ…私、最後に私はSEVENTEENだったって、形を残せるっ…』
信じたくない。嘘だって言って欲しかった
なんで俺だけに話してくれたのか
意図はわからないけど、ヌナを最後まで守ろう、
それが俺にできる恩返しなのかもしれない
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もえ(プロフ) - すぐ曲を聴きに行きました、もう号泣です(T . T)続き読みたいです！！！ (2020年4月21日 20時) (
レス) id: f8b1a38d2a (このIDを非表示/違反報告)
ムン ジュンフィ - これでもかっ！ってくらいに泣きました笑続き読みたいです！ (2020年3月4日 0時) (レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ニペろて(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけたようでよかったです！番外編は書く予定なので少々お待ちください♪♪ (2020年3月2日 13時) (レス) id: 80091c44b6 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - とても感動しました…！絵が思い浮かんで、読んでいて苦しくなるほどでした。ぜひ続きが読みたいです！ (2020年2月20日 2時) (レス) id: 37e7eb4651 (このIDを非表示/違反報告)
ニペろて(プロフ) - はんさん» コメントありがとうございます！自他ともに認める亀更新なので気長に待っていただけると嬉しいです（ ; ; ） (2020年1月15日 22時) (レス) id: 80091c44b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニペろて | 作成日時：2019年11月29日 10時
