検索窓
今日:15 hit、昨日:42 hit、合計:223,608 hit

3-1:消えてく居場所 ページ12

___________SNside


SN「ちょっと…一旦ストップ。」


ダンストレーナーさんが席を外してる間、全体で少し合わせよう、という事になって軽く流していたのだが、あまりにも目に付くあの動き。


俺の発した言葉に察知して、ディノが不安そうな目で見てくるのが分かる。他のメンバーも薄々気づいてたようだ。








SN「ヌナ、ちゃんと覚えてきたの?」

『…ごめんなさい』

SN「ごめんじゃなくてさ、俺、覚えてきたの?って聞いてるんだけど。」

SC「スニョア…」

ピリピリしだす空気。クプスヒョンが止めようとしてきたので、なんで止めるんだ、と少し睨みつけると黙ってクプスヒョンがヌナを庇うようにヌナと俺の間に立つ。

なんだよ、何も間違ったこと言ってないじゃないか。なんで俺が悪者みたいになるんだ。

『スニョア、ごめんなさい、覚えきれてなかった。明日にはちゃんと覚えてくるから…』

SN「…明日?俺たちは今日までには覚えてきたのに?
少しくらいのミスならって思ってたけど、ちょっと最近酷いよ。自分の立ち位置覚えてないし、動きだって把握してないじゃんか。」

『ごめんなさい…』

涙目になるヌナを見てまたイラついてしまう。泣けば許されるって思ってるんじゃないかって。

でも、これ以上言ってもやる気を削ぐだけだ、と気持ちを抑える。

SN「…明日には完璧にしてきて。」

ヌナには一旦捌けてもらい、他の13人でもう一度通すことにした。





最悪な空気。俺のせいなんだろうけど。




___________


次の日、いつもよりずっと静かなレッスン室。

今日はトレーナーさんもいる。
トレーナーさんの1度通そう、という言葉を聞いて、ヌナの方を見るとクプスヒョンが背中をさすりながら何かヌナに耳打ちしている。

その光景にまた、イラついてしまう。これは昨日とは違ったイラつきなんだろうけど。



___________


TN「ちょっと…A、どういうこと?」



曲の最中、また止められるみんなの動き、



『すいません…』

また昨日と同じ状況に、俺の中で何かが切れて、周りにいた人をかき分けながらヌナの元に歩いてく。

目の前に来た俺にヌナはとても脅えた様子でごめんなさい、ごめんなさいとひたすら謝るばかり。今日は泣きそう、じゃなくてもう既に泣いている。


そんな様子に呆れてしまい、つい俺は



SN「もう…帰れよ」





___________



この言葉を、これから先ずっと、ずっと後悔する。

3-2→←2-6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (239 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
945人がお気に入り
設定タグ:セブチ , SEVENTEEN , 紅一点
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

もえ(プロフ) - すぐ曲を聴きに行きました、もう号泣です(T . T)続き読みたいです!!! (2020年4月21日 20時) (レス) id: f8b1a38d2a (このIDを非表示/違反報告)
ムン ジュンフィ - これでもかっ!ってくらいに泣きました笑続き読みたいです! (2020年3月4日 0時) (レス) id: bc990f52e8 (このIDを非表示/違反報告)
ニペろて(プロフ) - めぐさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけたようでよかったです!番外編は書く予定なので少々お待ちください♪♪ (2020年3月2日 13時) (レス) id: 80091c44b6 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ(プロフ) - とても感動しました…!絵が思い浮かんで、読んでいて苦しくなるほどでした。ぜひ続きが読みたいです! (2020年2月20日 2時) (レス) id: 37e7eb4651 (このIDを非表示/違反報告)
ニペろて(プロフ) - はんさん» コメントありがとうございます!自他ともに認める亀更新なので気長に待っていただけると嬉しいです( ; ; ) (2020年1月15日 22時) (レス) id: 80091c44b6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ニペろて | 作成日時:2019年11月29日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。