関西弁の破壊力 ページ4
｢いっぱい！わちゃわちゃだ！｣
｢この上に天かすをのせまーす。｣
天かすを載せたら、置いておく。
ここからは危ないからフロイドには見といてもらう。
熱が通るのが早い、窪みに入った以外の薄い生地はぽっこりと浮き上がってくる。これが出てきたら、穴と穴の間の通路を竹串でツーっと線を引いて分ける。
そしてクルクル、半回転。最初はぐちゃぐちゃだが、
回すのを数回繰り返せば綺麗な丸が出来上がるので心配ご無用。
｢あっ！！たこやき！！！｣
｢せーかい！｣
さ、冷蔵庫からソースとマヨネーズ持っておいで。
そう言うと、ダッシュで冷蔵庫へと向かった。
｢ゆきぃ、ソース、どれぇ？｣
｢あぁ、そっか。
これがウスターソース。こっちがトンカツね。
それでこれが焼きそば用で、こっちがお好み焼きソース。んで、これがたこ焼き用。｣
｢いっぱいやぁ｣
｢関西弁うつっとるやん｣
こっちの言葉に馴染んできたフロイドが可笑しくて可笑しくて。それと同時に少しだけ嬉しかった。
そしてバチくそ可愛い。
フロイドの初めて関西弁を私は一生忘れない。
｢おかわりいっぱいあるから、沢山食べなよ｣
｢やった！｣
いただきますと、2人同時に手を合わせたこ焼きへとお箸を伸ばす。お皿に乗せてソースとマヨネーズをかけて食べる。1個まるまる口に入れるのはさすがに無理なので、
橋で割って食べる。フロイドのように考え無しで口に入れ熱い！と舌をやけどしたくない。絶対熱い。ハフハフいってるもん。
｢あちゅい｣
｢やろうな｣
たこ焼きを胃に流し込んだ瞬間、お茶をがぶがぶのむ。
熱かったのが身に染みてわかったのか、次からはフォークでぶっ刺して、ちまちまと食べていた。
ソースだけでなく、熱々の出汁につけて食べたり、だし醤油をかけて食べたりした。
黙々と食べ続ける2人。
焼いては食べの繰り返し。
たらふく食ってお腹が破裂しそうになる。
しかしこれでは終わらない。
｢.......アイス食べよ。｣
｢フロイドもっ！｣
｢今日だけね。特別。｣
冷凍庫から個包装された小さなアイスを1つ与える。
ポイと口の中に放り込めば幸せいっぱいの味が広がった。
｢おいちー！｣
｢ね！｣
熱いもの食べた後のアイスはやっぱ美味しい。
余ったたこ焼きをお皿に乗せてラップをかけておく。
｢ちょっとあまったね｣
｢どーすりゅの？｣
｢夜ご飯のおかずにしよっか。揚げタコ。｣
｢？？？｣
油で揚げるとこれまた絶品。
絶対喜ぶヤツだなと、安易に想像できた。
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あいうえお - 泣けました…！最後のところが！！！本当に！！！（大声） (2021年4月29日 13時) (
レス) id: 4ea2abc19e (このIDを非表示/違反報告)
うーまる(プロフ) - 涙腺崩壊しました。鼻ズビズビいわせながら涙ドバドバ出てきました。やばいです感動しました。 (2020年8月17日 8時) (レス) id: c64b1f6e9c (このIDを非表示/違反報告)
私 - あれ？なんだろう目から水が…とにかく感動しました…！好きです(唐突な告白) (2020年8月6日 7時) (レス) id: 08587e4da5 (このIDを非表示/違反報告)
華のフロランタン(プロフ) - とても感動しました。泣いてしまいました。 (2020年8月4日 19時) (レス) id: 30e078ea0f (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - すっごく感動しました〜！（だれかピクシブのURLか、飛び方おしえて〜！） (2020年8月4日 16時) (レス) id: 5254ebaae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっこ | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/series/1297564
作成日時：2020年7月28日 17時
