締め付けられた胸の痛さ ページ13
｢っぁ、はっ.......うぇ”！ゲほｯ｣
｢ゆぎぃい｣
痛むからだを起こして、ソファーへと仰向けで倒れ込む。
これは、死ぬな。
そう感じとった。
私が死ねば、フロイドは、どうなるのだろうか。
ひとりぼっちになってしまうのではないだろうか。
なら、死ねないな。
顔の前にしゃがみこんで顔をこれでもかと歪めながら、泣きじゃくるフロイド。顔から出るもの全部出てやんの。
｢ふろ、いどっ.......ぇ、みして？｣
机の上に置かれた、さっきまで描かれていた幸せが詰め込まれた絵を持ってきてもらった。
仲良く、手を繋いで。
そんな過去の姿。
｢ぁりがとねえ.......うまい、ねぇ｣
｢っ！！うぁああああんあああ！！！｣
｢ほらぁ、.......なか、ないの｣
フロイドの頭に手を乗せ撫でると、その手を掴んでうりうりと頭を寄せてくる。
｢おいでぇ、｣
｢ぅう〜っ！｣
ソファーの肘に背中を乗せ、少しだけ起き上がる。
フロイドを抱き寄せ、体の上へ乗せた。
その重みが体に圧をかけ、いたんだ。
それでも、そんな痛みなんかどうでもいい。
今はただ、この子を抱きしめたかった。
｢しんじゃやらァ！ずっといっしょ、やくそくしたのぉ！｣
｢だぁいじょうぶ。わたしは、フロイドが家に帰れるまで、死ねない。絶対死なない。｣
腕の中のフロイドは泣きすぎてうぇっと嘔吐いていた。
怖かったね、痛かったね。ゴメンね。守ってあげれなくて。たくさん君を傷つけた。
｢ほら、私はちゃんとここにいる。
もう大丈夫。フロイドが守ってくれたから全然痛くないよ。げんきげんき。｣
痣と血でいっぱいの腕でフロイドを優しく抱え込む。
サラサラな髪を撫でると、胸に顔を埋めていたフロイドは顔をあげた。
涙で顔がしわくちゃになってしまいそう。それほど顔が水浸しだった。
両手で涙を拭ってもまたすぐに溢れてくる。
そんな姿に、胸が強く締め付けられた。
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あいうえお - 泣けました…！最後のところが！！！本当に！！！（大声） (2021年4月29日 13時) (
レス) id: 4ea2abc19e (このIDを非表示/違反報告)
うーまる(プロフ) - 涙腺崩壊しました。鼻ズビズビいわせながら涙ドバドバ出てきました。やばいです感動しました。 (2020年8月17日 8時) (レス) id: c64b1f6e9c (このIDを非表示/違反報告)
私 - あれ？なんだろう目から水が…とにかく感動しました…！好きです(唐突な告白) (2020年8月6日 7時) (レス) id: 08587e4da5 (このIDを非表示/違反報告)
華のフロランタン(プロフ) - とても感動しました。泣いてしまいました。 (2020年8月4日 19時) (レス) id: 30e078ea0f (このIDを非表示/違反報告)
クルル(プロフ) - すっごく感動しました〜！（だれかピクシブのURLか、飛び方おしえて〜！） (2020年8月4日 16時) (レス) id: 5254ebaae5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっこ | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/series/1297564
作成日時：2020年7月28日 17時
