スペースウツボ ページ22
｢ゆきぃーー！！！｣
｢はいはーい！｣
縁側で読書をしていたら、目の前までトテトテと走ってくるフロイド。
私の名前を知ってから、おねぇちゃんから
ゆきと呼び捨てになった。
｢きてぇ！｣
｢なにするの？｣
読書をやめ、本に栞を挟んで廊下へ置いた。
(因みに前貰った四つ葉のクローバー。)
手を引かれながら遊んでいた場所へと連れていかれる。
そこには水でびしょびしょになった哀れな砂の姿。泥遊びしてたのね。一緒に遊ぼうってか。良かった、私の今着てる服ユニ〇ロで。
フロイドによって生み出された水溜まりの横には作りかけのお山。なるほど、手伝えと。
｢手伝ったらいいの？｣
｢いっしょにしよ！！｣
....砂遊びなんて何年ぶりだろ。
子供の時に戻った感覚。お母さんが生きてた時は私もここでよく砂遊びしたなぁ。
スコップとか色々買っといて正解だったな。
何を手伝ったら良いのか分からなかったため本人に聞く。
｢砂集めたらいい？｣
｢しじゅかにして！｣(訳:黙れ)
.......えーっと、こういう時はどうしたら？？
｢ぁ、フロイドのお手伝いしたいなぁ〜｣
｢うごいちゃめっ！！｣(訳:動くな)
うん？？
｢じゃあ、私ちがうの作ろっかなぁ｣
｢ばめ！！｣(訳:じっとしてろ)
｢しょこでみゆの！｣(訳:そこでじっと見とけ)
うっそーん。私見とくだけ？なんで呼んだ？こんなのってアリ？この状況に対しての虚無感が半端ない。私の今の顔は宇宙猫だろう。
いや、スペースウツボだな。
この後、唯一許された手伝いは水汲みだけだった。子供ってみんなこんな感じなのか？
そう思って後で調べてみたら多くの子がこんな感じだと知って安心した。どうやら子供は見てて欲しいらしい。
子育てしてる人みんな同じこと感じてるんだと、少し心が楽になった。私だけじゃないと知れてどこか嬉しかった。
あれからよくスマホで子育てあるあるなど調べるようになった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 301人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カキ - 小さいフロイドに癒やされた……名前の変換できたら嬉しいです (2021年4月29日 12時) (
レス) id: 4ea2abc19e (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 初コメ失礼します。フロイドのトイレどんどんめっちゃわらいましたwww。にしても可愛いですね〜 (2021年1月13日 21時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - Jさん» 初コメありがとうございます！！応援ありがとうございまする、頑張りマッスル (2020年8月9日 15時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - とっとさん» 尊い！！！(クソデカボイス) (2020年8月9日 15時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 奏音☆色音さん» いや、ほんと稚魚イド最高ですよね笑 養いたいです笑 (2020年8月9日 15時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆっこ | 作成日時：2020年7月26日 21時
