丘の向こう ページ1
｢ひひひ、面白いね
2人に殺されるなんて、願ったり叶ったりだ｣
ニヤリと、不気味に笑いこけるA。
全てがどうでも良いと思うようになってしまえば、恐れるものなど何も無かった。
丘を越えて、辿り着いた救いの場所。
死に場所となる死刑台の上には2人の人物が、大きく長い剣を持ち、立ち並んでいた。
｢ねぇ、パパ.......私を救ってくれる、優しいパパ｣
死刑台に立ち尽くすクロウリーの首に腕を搦め、抱きついた。本物ではなく、ただのAが作り出した偽物。
それでも、求めずにはいられなかった。
｢ありがとう。幸せだった｣
そう言ってスルリと絡めていた腕を解いた。
返って来ない言葉に、自虐じみた笑みを浮かべる。
ピクリとも動かない作り物。何も映さない無機質な目はただ遠くを眺めているだけだった。
コツコツとヒールーを鳴らし隣のフロイドの元へと足を進める。
｢初めてあった日のこと、今でも鮮明に覚えてるの
愛してる、おやすみ.......フロイド｣
そっと頬に口付けをした。
その作り物に溶けてしまいそうな体温なんて感じない。
ただただ冷たく、深い闇を映したかのような瞳。
迷惑をかけた私には、それくらいがちょうど良かったのかもしれない。
本物の彼らに触れる資格なんて、ないのだから。
死刑台の2人が向かい合い、持っていた剣を交差させた。
その上に自身の首を乗せるA。
｢幸せな夢をありがとう。ジェイド、アズール、CC.......フロイドを宜しくね。
パパ、愛してくれてありがとう
フロイド、何時までも愛してる。
約束守れなくて
ごめんね｣
交差された剣が無慈悲に引かれた。
｢〜〜〜〜〜〜〜〜〜！！！！！！！！｣
遠くから、誰かの叫び声が聞こえた気がした。
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リィ(プロフ) - 好きです涙止まらん…誰かダムを作ってくれ…！続き待ってます…大洪水…ベットﾋﾞﾁｬﾋﾞﾁｬ…ごめんよ両親…(両親のベットで読んでた) (2022年7月29日 13時) (
レス) id: 1730b53d16 (このIDを非表示/違反報告)
*瑠璃* - はい大・好・きです!!!!!泣きましたｯｯホント涙止まらないんですけどどうしてくれるんです??(((今日この作品見つけたんすけど一番最初の奴からここまで一瞬でたからね????ホンｯトに大好きです!!!!!夢主ちゃんよくここまで我慢したね偉いねですよ夢主ちゃんに幸あれ！ (2021年3月29日 23時) (レス) id: f48c22676e (このIDを非表示/違反報告)
Marina3931(プロフ) - 涙が涙が止まりません。どうしてくれるんですか？いいですか？？？どうやってもHappyENDですよ！！！悲しすぎます(´TωT｀) (2021年1月16日 3時) (レス) id: c520b4e926 (このIDを非表示/違反報告)
D - 二日にわたり読んで思ったこと。主人公に救いを主人公に安らぎを主人公にハッピーエンドを！！！神様！！！ (2021年1月15日 23時) (レス) id: 9f3f4b0a2c (このIDを非表示/違反報告)
生屍(プロフ) - お待ちしておりました！！続編おめでとうございます！！めちゃくちゃ大好きなお話で夢主ちゃんがどうなるのかハラハラしながら見守ってます！！頑張ってください！ (2021年1月15日 0時) (レス) id: df8fe475d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっこ | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/series/1297564
作成日時：2021年1月13日 16時
