愉快愉快 ページ14
｢先輩？.......女って｣
｢っ、ぁああああ！！！もう！！
おま、っ！CC！！！何してくれとんねん！？！？｣
｢悪かったって！！知らんかっただけや！｣
｢もうええわ！！
はよ出ていって監督生ちゃん。今アンタと話す気分ちゃう。不快や。でてけ。｣
はらりと涙を流しながら立ち去っていく後ろ姿をため息をつきながら眺めていた。
｢ごめん、CC。完全に八つ当たりや。
フロイドと話したいから、外してもらってもええ？｣
｢リョーかいっ、プリントここ置いとくわ。
ほんだら、また明日｣
｢ほなね｣
スキップしながら出ていくCC。
男のスキップなので床がいつも以上にギシギシとなっていた。
｢それで、フロイド？｣
｢ん？｣
｢なんで着てええよなんて言ったん？
知ってたやんな？大切にしてるヤツやって。｣
｢だって、イラついたから。Aが一番大切にしてるのが、俺からのプレゼントじゃないって。｣
｢え？｣
｢そんだけ。安心して？汚れたトコ魔法でちゃんと綺麗にするから｣
そう言って着物に魔法をかけ、汚れを消していくフロイド。
それだけの理由で、簡単に着させたのか。という怒りの心と、自分からではないプレゼントに嫉妬していたという事に少し嬉しくなってしまった心が葛藤していた。それはもう激しく。
｢はァあああああ.......｣
一気に気が抜け、どうでも良くなってしまう
｢あのね、フロイド。
フロイドがもし、お気に入りの服.......いや、靴。赤色の靴を自分が知らないところで勝手に履かれてたらどう思う？｣
｢え、ぶっ殺す｣
｢でしょ？それが、今の私の気持ち｣
そう伝えると、眉が下がっていくフロイド。
悪いことをしてしまったという自責はあるようだ。
それでも、結局欲に負けて着物を着てしまったのは紛れもなく監督性なので、フロイドを責め過ぎるのはお門違いだと言うこともAは理解していた。
｢ほら、なんて言うの｣
｢.......ごめ、ん｣
謝りの言葉を告げるフロイド。
その表情はというと、ぶっすーと口を尖らせ、拗ねている子供のそれ。そういう所は変わってないんだと、少し面白かった。
｢いいよ｣
｢え？｣
ばっと、顔をあげ、驚いた表情を見せる。
｢何そんなに驚いてんの｣
ははは、と笑いこけるAに可笑しくなってフロイドもケラケラと笑った。
｢ねぇ.......ギューってしても、いい？｣
｢いいよ。おいで｣
両手を広げると、ゆっくりその間に入っていくフロイド。
スルスルと体に腕をまきつけそーっと締めていく。
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クロ(プロフ) - コメント失礼します。もう、読む度に涙が…(/_;)更新楽しみにしてます！早く夢主に幸せが訪れて欲しいです… (2020年8月20日 16時) (
レス) id: 06dceaafd6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - よるさん» コメントありがとうございますっ！自分の小説で泣いてくださるなんて.......！！ありがたすぎます！ (2020年8月18日 19時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 小宮さん» コメントありがとうございますっ！！父親はクソですね笑 多分誰か気づいてくれます！楽しみしててくださいぃ！笑 (2020年8月18日 19時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - アップルパイ♪さん» コメントありがとうございますぅう！！........いつか帰ると思います(？)笑 これからもよろしくおねがいします！ (2020年8月18日 19時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆっこ(プロフ) - 奏音☆色音さん» いつもコメントありがとうございますぅう！！地獄に落ちるよう願っといてください笑 これからもよろしくお願いします！ (2020年8月18日 19時) (レス) id: c74c94ff2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっこ | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/series/1297564
作成日時：2020年8月12日 15時
