おまえの名前 ページ27
今コイツ美味しそうっつったな
｢あなたはそれで楽しいと思うけど、私にとって何になるの？｣
『そうじゃな、そりゃそうじゃ。
どうだ？用心棒とやらをしてやろう。』
｢こんなに大きいのに？｣
『なぁに、小さな犬っころにでも化けてやる』
｢ホント？｣
『儂を疑うのか？』
｢そういう訳じゃないけど｣
ユキの声しか聞こえてないが、何かとんでもないことが起ころうとしているのは何となく察する先生達。
『なら、いいであろう？』
｢んー、わかった｣
『なら、この窓を開けろ』
そう言われたので、窓を消す。
何してるんですか！？
と怒った声が聞こえたが、気にしてられない。
『契約だ、人の子
儂の毛を1本ちぎり手の甲にのせろ。そこに自身の血を垂らせ。』
言われた通り、手の甲に乗せて、余った方の手の指先を切り、血を垂らす。
すると、赤く光り、手の甲に深い赤色の紋章が浮かび上がった。
『簡易な契約だ
破棄するのも簡単なモノを選んだ。
取り敢えず、お主が卒業するまでの間の契約となる』
｢なるほど
.......というか、本当に大きいね。飛べるんでしょ？
空中散歩したいな。｣
｢いいぞ？｣
何故か脳内に語りかけるのを辞める神獣。
その声に周りの者が皆、肩をびくつかせ驚いた。
人間嫌いな神獣が、姿を現したどころか、会話をしたと。
｢ユ、ユキ？
良い子だから降りてきなさい？｣
｢ほぉ、お主、名をユキと申すのか。｣
｢そうだよ。あなたは？｣
｢好きに呼ぶがいい。｣
｢えー.......じゃあ、茶々丸｣
｢はは！これまた大層な名前じゃのう！！｣
うちの娘がヤバい。
この言葉が脳内をループするクロウリー。
こんな光景、今まで見た事がない。いや、あってたまるか。肝が冷えるこんな光景、二度と見たくない。
心なしか胃がキリキリしてきた。
｢ほれ、空中散歩するんじゃろ？｣
｢うん！あ、パパと一緒でもいい？｣
｢好きせい｣
｢ぱぱー！！｣
あー、なんか空耳がする。
そろそろ歳だからなぁ。病院に行った方がいいのだろうか。
｢ぱぱー？？おーーい！！｣
呼ばれてる気がする。
いや、気のせい気のせい。
あの高貴な神獣の背中に、私が乗る？ないない。
ははは、何とも夢見心地のわるい。
｢聞こえてないのかな？｣
｢おい、そこの男｣
｢はいっ！！！｣
｢ユキの頼みを、断るのか？｣
｢いえ、滅相もない！！！｣
こうして2人と1匹はそれはそれは楽しいお散歩を
堪能した。
後日、クロウリーの胃に穴が空いたのは言うまでもない。
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Ria*(プロフ) - すみませんごめんなさい…。前にしたコメントゆっこさんのことを呼び捨てに…！！わざとじゃないんです、ごめなさい！ゆっこ"さん"です！訂正させてください！！ (2020年8月6日 10時) (
レス) id: 33e95337be (このIDを非表示/違反報告)
白玉の星(プロフ) - 速く………………速く………………思い出してほしい…これからも頑張ってください……………… (2020年8月5日 21時) (レス) id: 897ea2c55e (このIDを非表示/違反報告)
ちぃすけ。(プロフ) - 全編見たとき泣きました…（ ; ; ）この作品が今までで一番好きです！！更新ものすごく楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2020年8月5日 20時) (レス) id: 0f6c0c9d97 (このIDを非表示/違反報告)
Ria*(プロフ) - 続編心待ちにしてました！ゆっこの作品大好きです！これからも楽しみにしています！！ (2020年8月5日 18時) (レス) id: 33e95337be (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - 名前変換させてほしい… (2020年8月5日 12時) (レス) id: ed99c8170d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっこ | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/series/1297564
作成日時：2020年8月4日 20時
