得体の知れない恐怖 ページ25
｢ん？なんか、近づいてきてない？｣
｢どうした、子犬？｣
｢ブミｬァァ”あ”！！｣
｢あっ、ルチウス！｣
フシャー！と威嚇しながら腕から抜け出し、トレイン先生の方へ逃げていくルチウス。いつもはノロノロと移動しているルチウスが走って自分の元へ来るのが珍しかったのか、どうした？と抱きかかえるトレイン。
｢ねぇ、待って、なんかヤバいのくるよ｣
｢人の子、私は何も知らない、ので寝る｣
｢は、ちょ、裏切んなって！｣
｢？.......何を言ってるんだ？｣
え、わかんないの！？
私と鏡とルチウスだけ？うそでしょ。
｢パパｧ！？！？｣
｢どうしたんです、そんなに大声を出して｣
｢アンタもか！！
ちょ、本当にヤバいの来るって！！｣
｢そんな事言われてもですねぇ、｣
｢ンなホザいとる暇なんかない言うとんねん！
アカンって！はよ逃げなヤバ..............｣
あ、きてもうた
これは終わったな
そんな投げやりな心情になる私は何も悪くない。
この部屋にある窓は、一つだけ。
高い高い位置に、おおきな窓ガラスが1枚。今日はカーテンが閉じられている。アレを、捲れば。
飛行魔法で、窓のある位置まで飛んでいく。
周りの先生方は何をするんだ？と好機と不信の混じった目で私を見つめてくる。ルチウスはトレイン先生の腕の中で震えている。闇の鏡はシャットダウンしていた。
アイツは私を裏切っていた。後で覚えとけよ鏡。
深呼吸して、カーテンを勢いよく開ける。
｢ﾋｮｴ｣
そこにいたのは、大きな目。
｢いやァァァ！！！パパ！！パパァァァァ”ァ”あ”！！！｣
今まで出したことの無いスピードを出しながらクロウリーの元まで飛んで降りるユキ。
窓から覗き込むソレにその場に居合わせていた者全てが震え上がった。
｢おい、クロウリー.....何故アレがここにいる｣
｢私に聞かれても｣
｢ねぇ、アレ何！？｣
ザワザワと声が煩くなる。
何故、どうして、こんな事、そんな感じの言葉があっちこっちで溢れ出た。周りはこの存在について知っている様子。知らないのは私だけ。
そんなにヤバいやつなのこれ？と、1人でなんの状況も掴めていないままアタフタする。
｢.......どうしましょう。こんな状況、初めてです｣
｢私も初めてだ。目にすることはまず無いと思っていたからな｣
｢ですよねｪ｣
トレイン先生とパパの会話からするに、あの存在はお目にかかることはまず無い存在だということだけは理解した。
なら何故、今、この学園にいるのか。
諸先生方がこれからどうするかと言うプチ会議を開き始めたその時。
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Ria*(プロフ) - すみませんごめんなさい…。前にしたコメントゆっこさんのことを呼び捨てに…！！わざとじゃないんです、ごめなさい！ゆっこ"さん"です！訂正させてください！！ (2020年8月6日 10時) (
レス) id: 33e95337be (このIDを非表示/違反報告)
白玉の星(プロフ) - 速く………………速く………………思い出してほしい…これからも頑張ってください……………… (2020年8月5日 21時) (レス) id: 897ea2c55e (このIDを非表示/違反報告)
ちぃすけ。(プロフ) - 全編見たとき泣きました…（ ; ; ）この作品が今までで一番好きです！！更新ものすごく楽しみにしてます！！頑張ってください！ (2020年8月5日 20時) (レス) id: 0f6c0c9d97 (このIDを非表示/違反報告)
Ria*(プロフ) - 続編心待ちにしてました！ゆっこの作品大好きです！これからも楽しみにしています！！ (2020年8月5日 18時) (レス) id: 33e95337be (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - 名前変換させてほしい… (2020年8月5日 12時) (レス) id: ed99c8170d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆっこ | 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/novel/series/1297564
作成日時：2020年8月4日 20時
