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ストーカー事件の事で頭が混乱した私は学校を休んでいた。刻一刻と体育祭の準備が進められている中、ストーカーの顔を思い出す。ニヤリと口角をあげて薄気味悪い笑みを浮かべていた男性。もし、彰人が来なかったら…なんて思えば鳥肌が止まらない。家に帰ってからは絵名も彰人も空気を読んでいるのか私に話し掛けて来る事は無かった。今は1人でいたい。だから私からすれば嬉しい。けれど部屋に引き篭ってばかりではいけない…。そう思ってゆっくりとドアを開けてリビングへと降りていく。リビングには誰もおらずテーブルの上に置き手紙が残されているだけだった。
【姉貴へ。
ストーカーの事はオレも協力する。だけど、姉貴の心はオレにはどうにも出来ねぇ。だから落ち着くまで声は掛けねぇから､落ち着いたら声掛けてくれ。
p.s:パンケーキ作っておいたから食えそうだったら食えよ】
彰人の置き手紙の隣にはフワフワのパンケーキが置かれていた。まだ温かいのを見ると作ってあまり時間が経っていない事が分かる。彰人の優しさに胸が熱くなるのを感じる。
置き手紙を取ろうとすると下からもう1枚の紙が出て来た。どうやら絵名の置き手紙らしい。
【A姉さんへ。
彰人から聞いたけど…ストーカーに会ったんでしょ？気付かなくてごめん。家に帰ってきた時は驚いた。彰人はめっちゃ怒ってたし､A姉さんは虚ろな目をしてるし…でかなりバタバタしてた。まあ､私も協力するから、落ち着いたら声掛けてよね！
p.s:彰人の作ったパンケーキ美味しかったから早く食べないと私が食べちゃうからね！】
絵名の置き手紙を見てクスリと笑みを漏らす。なんだか心が温かい。ストーカーの事はまだ怖い。けれど家にいる間は安心出来る。彰人の作ったパンケーキを食べようと椅子に座って挨拶をしてから食べ始める。蜂蜜の甘い香りとバターの香ばしい香り。そしてフワフワのパンケーキ。口に運ぶにつれてポロポロと涙が流れてくる。
｢……久しぶりに泣いても良いよね……？｣
誰もいないリビングでパンケーキを食べながら大粒の涙を流した。
数十分が経ち、泣き止めばスッキリして明日には学校にも行けそうだと思った。
お皿を片付け自分の部屋へと戻る。沢山泣いたからか分からないが温かい布団に包まれればいつの間にか寝息を立てていた。
続く
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夜桜梓(プロフ) - あさん» すみません…！名前変換について､多分出来ていると思うのですが…。自分で読む時に名前を設定するとちゃんと変換されてるんですが､設定が違うんですかね…。すみませんが､直すのに時間が掛かるかも知れません。申し訳ないです。 (2022年4月5日 2時) (
レス) id: f7c79987ec (このIDを非表示/違反報告)
あ - 名前変換ないの？読む気なくす (2022年4月5日 1時) (レス) id: 8a27fed9d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜梓 | 作成日時：2022年2月26日 20時
