【名前変換オリジナル】ハグされたい！！【短編集】

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20分後
「出来た！！」
色も塗っちゃったから時間かかっちゃったけどねって笑ってる
葵さんのそういうところが好きだ
「じゃあ、どっちから先にご褒美あげますか？」
葵さんは少し悩んで
「じゃあ、ジャンケンで決めよう！！」
と提案してきた
「じゃあ、やるよ〜！勝った方が先ね！」
最初はグー！って葵さんの元気なかけ声
葵さんのはいつも最初にパーを出す
だから僕はわざと負けるようにグーを出した
だって、葵さんからのご褒美気になるでしょ？
ジャンケンポン！って出した手は
僕はグーで、葵さんは...チョキ！？
嘘...！なんで？！いっつも最初はパーなのに...
「蓮ビックリしてる！」
「いっつも私パーばっかりって友達に言われたから違うのも出してみようと思って！」
えへへと笑う葵さん
まあ、仕方ないか...
「じゃあ、これが僕からのご褒美です」
後ろ向いてもらってもいいですか？
そう僕が言うと
葵さんの後ろにまわりこむと
僕は葵さんの肩に顔を埋めるように抱き付いた
一瞬ビクッとしたように思えたが
「葵さん、ご褒美になってますか？」
「蓮、からかいのつもりならやめて...」
「僕はからかってなんか無いですよ、本気です」
「で、今の質問に答えてくれますか？」
「それじゃあ、私のご褒美も見てくれる？」
僕の質問を無視して、葵さんはスケッチブックを見せた
そこには1人の男性が描かれていた
それはどこかで見たことある顔だ
「それって...僕であってますか？」
葵さんは静かに「うん」と頷いた
「私蓮が好き」
「こうやって2人でいたらちょっとは意識してくれるかな〜っ思って勉強会しようってお願いしたの」
「私の気持ち伝わったかな？」
そりゃあもう
「伝わりすぎて、僕の気持ちの方が溢れそうです」
「良かった〜！」
そう言った葵さんはいつもの笑顔で
その笑顔が一番好き
笑う葵さんが一番好き

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