燈の弄月団�� ページ13
燈の弄月団は１００人程度いる構成員の半数を騎士団歴１０年以上のベテランが占めていた。組織形態を示した場合、上層が少なく下層が多い三角形の形ではなく、限りなく台形に近い形を維持していたのだ。
「組織っつーのは上が少なく下が多いのが普通だ。じゃなきゃ統制が取れないし、ウチみたな感じが一般的だな。しかし、弄月団はベテラン層がしっかりと土台としてあるから、新人の枠もウチの比じゃない。新人の教育をしっかりとしやがる」
言葉を続けた団長の言葉を頭の中で分解してみせる。
Aは魔法だけでなく、知識面でも団長の名に相応しいよう教育を受けていた。そして、彼女が仕切る教育体制が騎士団内全体で浸透しているということか。
「新人の教育としては、属性魔法に応じた教育プログラムの作成。お前の同期が居たんだろ？ そいつが魔宮に来たっつーことは、Aが期待したのは２つの伸びしろだ」
「１つは魔の探知能力。探知能力は魔導士にとっちゃあ命綱みてえなモンだからな。びっくり箱みたいな魔宮は魔の探知能力が嫌でも培われる場だ。……あとは、騎士団員としての能力」
「アイツ、新しい魔法を覚えていた！」
「戦闘経験がないヤツは身分に関係なく存在する。現場で慣れろっつーのは俺らの団も変わりないが、騎士団長自らが付き添いの元、現地で指導してくれることはねえ。ベテラン層が充実しているからこそ、団長自身が現地に赴き動くことが出来る」
確かにと少し前の戦闘を思い起こしてみる。煙のおっさんとの戦闘にAたちが加わることはなかった。道中でチャルスに攻撃魔法がないことは聞いていたし、おっさんの煙魔法ですぐに辺りが見えなくなった上に打開することに必死だったからあんまり考えてなかったけど、加勢してくれた様子はない。その間にヤミ団長の言う新人教育というものが行われていたのだろう。
「無情に思えるかもしれねえが、姐さんが俺たちを見放すことはない。ラックも居た訳だし、お前たちに期待したのもあったんだろうな」
感慨に耽るようなマグナ先輩の発言を聞いて、先輩自身もそのような形でAと関わったことがあったのだろう。オレ自身も彼女の優しさを知っていたので、否定する気はなかった。
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Maho(プロフ) - 神崎さん» はい、ぜひぜひ (2018年9月2日 0時) (
レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - Mahoさん» こちらでもありがとうございます！ 二人とも格好いいですよねー。大好きなキャラです！ これからも絡ませていく予定ですー (2018年9月2日 0時) (レス) id: 5ebc5379b1 (このIDを非表示/違反報告)
Maho(プロフ) - ブック1から一気にここまで読みました。とても面白くてはまりました。個人的にはエトとレオポルドやﾕﾉも好きですがノゼルやウイリアムもカッコイイですね！ (2018年8月31日 23時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 香々さん» はじめまして！ ブラクロの作品少ないですよね……。糖分少なめですが、そう言っていただけると嬉しいです。私もウィリアムとノゼル好きです。これからも続きます故、よろしくお願いします。メッセージありがとうございます！ (2018年2月4日 15時) (レス) id: 82f870f677 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - ヒナピヨ★さん» はじめまして！ メッセージありがとうございます。一番なんて、恐れ多いです。エトのことまで……重ね重ねありがとうございます。楽しんでいただけたようでなによりです！ これからもよろしくお願いします。 (2018年2月4日 15時) (レス) id: 82f870f677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 | 作成日時：2018年1月19日 11時
