成長への一歩�� ページ25
『(これが、エトの言っていた――？)』
“――っ、ぁ――――！！ ――ぇ！”
“――！！”
『……え？』
今なにかが脳裏を掠めた。そして、何処からか声が聞こえた気がしたのだ。
気付く頃にはその感覚は綺麗に消え去っていて、先ほどの一瞬がウソであったのか本当であったのか深く考えることが出来ない程であった。
気のせいだと頭を振って忘れようとした頃、アスタが剣に引っ張られる形で勢いよく宙を飛び出したのだ。
黒い閃光と表現出来るその勢い、そして風貌の変わったアスタの姿に一抹の不安が過る。
『追いかけないと』
魔を操作してアスタの後を追う。
得体の知れない力を秘めている剣だと思っていた。魔導具自身に魔力があることも分からなくはないけれど、反魔法であったり、魔力がないアスタだから扱えるということも違和感として在るのだ。
決して少ないとは言えない魔力の量や黒く染まったアスタの半身に僅かながら身構えてしまう。
幸か不幸か、自制の効かないアスタの向かう先は山頂だ。このままではユノに追いつくかもしれないと考えてれば、地上のほうで人だかりを見つけた。
『あれは、』
レオポルド率いる紅蓮の団員たちとノエルだろう。そして、彼らの行く手を遮っているのは魔法生命体と呼ばれるものだ。濃密な強魔地帯ではよくある現象であるが、ヤツのもつ攻撃力に防戦一方といった所だろう。
アスタがそんな彼らに近づくので、少しずつ距離が縮まってくる。
「フハハハ！ こんなヤツ倒せないでは魔法騎士の名が廃る！」
「そうよ！ やってしまいなさいレオポルド！」
「ってノエル！ オマエはヤツに有利な水属性だろう！ 何をやっているのだ」
「うるさいわね。私はマナスキンに集中するのでいっぱいいっぱいなのよ！」
仲が良い二人の掛け合いが聞こえた頃にはアスタの新しい必殺技である“片角(ワンホーン)ブル・スラスト”が魔法生命体を攻撃したのだ。
敵を貫通しても尚、速度を落とさない姿はまさに暴牛の如く、だ。
「さすが我がライバル！ 新しい必殺技を身に着けたか！ その黒き風貌、ブラックアスタと名付け――って、もう行くのか！！？」
『ぼさっとしてると日が暮れちゃうよー！ おっ先ー！』
「A姉まで！ むむむ、こうしちゃおれん！！」
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そよ(プロフ) - 神崎さん誠に失礼だとは思いますがエト君の設定と名前をわたしの小説に使わせていただく事は、できませんか? (2022年1月5日 23時) (
レス) id: b161648529 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください！！！！ (2020年2月2日 15時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新待ってます頑張ってください！オチはノゼルがいいです！ (2019年11月10日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 鬼道希咲さん» お返事遅くなて申し訳ありません。ノゼルさん推しですか！ 私も一番最初に好きになったのがノゼルさんなのでうれしいです！ 落ちはあんまり考えてなかったですが、これからもバンバン絡んでもらおうと思ってます！ (2019年4月4日 20時) (レス) id: 82f870f677 (このIDを非表示/違反報告)
鬼道希咲(プロフ) - ヤバイヤバすぎます私はノゼル兄様が推しなので読んでてヤバイです。これからも頑張ってください！出来れば落ちはノゼル様がいいです！！！これからも頑張ってください！応援しています。 (2019年3月4日 21時) (レス) id: 6417bfc3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 | 作成日時：2018年11月4日 16時
