成長への一歩�� ページ24
『(フエゴレオン兄さまの姉上、)』
尊敬をやまない御方であると改めて認識してしまうのだ。
切り口は兄さまと異なるし、酷い言い草であると思ったのを訂正する気はないけれど、アスタのような熱血漢を鼓舞するにはメレオ姉さまのやり方が適切であったかもしれない。
今度こそアスタの前から消えたメレオ姉さま。どうやら彼女も登頂することにしたのだろう。
私は声を掛けることなくじっと彼の背後を見つめるのだ。
……うん。なんとなくだけど、アスタの心情が読めるかもしれない。
『ふふ、困ってるねアスタ』
「A！ まだ登ってなかったのかよ」
『うん。アスタがどう登るのか気になって』
ウロウロしだしたと思えば、マグマに近づいていくし、頭を掻き毟るしで見ていてて面白い。
メレオ姉さまが鋭く見抜いたことをそれとなく伝えたのだけど、気付いていない様子だ。
『(うーん、“あの姿”になるってまでは理解出来てるようだね。問題はどうやってなるか、かな？)エトからの報告で聞いてるけど、魔女の森で変身したんだよね？』
「(変身って、)まあそうだけど」
『その変身ってさ、剣が影響してるんじゃない？』
私はヤミさんやアスタたちのように氣を読むことは出来ないけれど、メレオ姉さまが気付いて伝えた感覚を感じ取ることは出来る。
『アスタの武器って反魔法の剣と、筋肉や体力。それだけじゃないよね』
「うーん、あとはヤミ団長に教えてもらって日常的になりつつある氣の感知……って氣？！」
私たちは魔の流れを感じることが出来るけれど、アスタにとってその代用は氣だ。どのように見えるか分からないけれど、なにかヒントを得たようであった。
剣の柄を掴み、刃に手を添わせたアスタはゆっくりと目を閉じた。私が感じ取れる中でも、アスタの中で魔が動いていることが分かる。それを身体全身に巡らせることからその姿勢を思いついたのだろう。
剣から発せられた魔がアスタの全身を巡る。その勢いが一気に加速したと思えば、アスタの生身にまでも影響を及ぼし始めたのだ。
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そよ(プロフ) - 神崎さん誠に失礼だとは思いますがエト君の設定と名前をわたしの小説に使わせていただく事は、できませんか? (2022年1月5日 23時) (
レス) id: b161648529 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新頑張ってください！！！！ (2020年2月2日 15時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 更新待ってます頑張ってください！オチはノゼルがいいです！ (2019年11月10日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
神崎(プロフ) - 鬼道希咲さん» お返事遅くなて申し訳ありません。ノゼルさん推しですか！ 私も一番最初に好きになったのがノゼルさんなのでうれしいです！ 落ちはあんまり考えてなかったですが、これからもバンバン絡んでもらおうと思ってます！ (2019年4月4日 20時) (レス) id: 82f870f677 (このIDを非表示/違反報告)
鬼道希咲(プロフ) - ヤバイヤバすぎます私はノゼル兄様が推しなので読んでてヤバイです。これからも頑張ってください！出来れば落ちはノゼル様がいいです！！！これからも頑張ってください！応援しています。 (2019年3月4日 21時) (レス) id: 6417bfc3ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神崎 | 作成日時：2018年11月4日 16時
