番外編:キメツ学園story ページ32
翌日。私はいつも通り出勤する。
本まみれのこの図書室。好きな物に囲まれてお金が貰えるこの仕事はすごく楽しい。
だが、中学生と高校生。その年代と時代で本を借りて読む人なんてまばらである。
本棚を漁って、面白そうな本を手に取る。
そうやって時間は過ぎていく。
そして、放課後がやってきた。
図書室には誰も訪れず、辺りはシンッとしていた。
私はミステリー小説に目を通していて、実に複雑で面白みがあった。
すると、ガラッと扉が開く音がした。
『.........あ、悲鳴嶼先生。』
悲「.......久しいな、A。」
悲鳴嶼先生が数十冊程の本を抱え、やってきた。
悲「.......む、Aが読んでいる本はなんだ?」
『あ、これ、ミステリー小説なんですけど、すっごく面白いんです!ちょっと難しいトリックがあって、考えながら読み解いてます(笑)』
私は私が手に取っていた本について悲鳴嶼先生としばらく話した。
悲「ふむ、ミステリーか.........。たまにはそういう系統のものを読んでみるのもいいな。」
『ええ、是非読んでみてください!きっと面白くてハマりますよ!』
悲鳴嶼先生は数少ない本好き仲間だ。
色んなジャンルの小説を話したりして、実は私はこの時間が結構好きだったりする。
悲「そうか.......では、私は本を選んでくるな。」
『はい、じっくりとどうぞ!』
そう言って悲鳴嶼先生はカウンターから本棚の方へ歩いていき、私は中断していた本を再び開いた。
本のページをめくる音。
カチカチ、と規則よく鳴る時計の針。
悲鳴嶼先生のゆったりとした足音。
全てが良い雑音となり、その空間だけ、時が止まったようだった。
暫くして、悲鳴嶼先生がカウンターに戻ってきた。
悲「今回はこれだけ借りよう。」
『分かりました。』
返した量と同じくらいの冊数の本のバーコードを通す。
その中にはミステリー小説が数冊混じっていて思わず笑みが零れた。
『はい、では、本の感想、楽しみにしてますね!』
私は本を渡す際、そう言った。
悲「うむ、分かった。」
悲鳴嶼先生はふっと微笑み、本を抱え、図書室から出ていった。
『......................あ。』
不「..............よォ。」
悲鳴嶼先生とすれ違いに、不死川先生が、図書室に入ってきた。
……To be continued?
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いつになるかわからない次回に乞うご期待!
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☆*かすみ*☆(プロフ) - 梅昆布茶さん» そうですよー!私なんてもう底辺の底辺の底辺の(以下略)なので〜☆← (2020年11月14日 18時) (レス) id: 161666c480 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパンの皮(プロフ) - 永遠さん» どーんどん突っ込んでくれ(笑)私も好き。相思相愛だね(いい笑顔)← (2020年11月14日 18時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
永遠 - 突っ込みが追いつく気がしません。好きです( (2020年11月14日 17時) (レス) id: c92df6b0c7 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - 煮込みうどんさん» ありがとうございます!そう言っていたたげると私自身、大きな自信になるのでバンバンそう言う言葉くれ。(欲しがり) (2020年9月5日 11時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - 掠実さん» いえいえ〜、ありがとうございます!(満更でもない)実は天才なんでs(((強制終了 (2020年9月5日 11時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∞輪廻∞ | 作成日時:2020年5月18日 13時