ワッフルと少女 ページ5
『...無惨、暇。』
「...知るか。」
むぅ。連れないな。
『.......無惨、暇。』
「.............知るか。」
なんで。
『.................無惨、ひm』
「何度このやり取りをせねばならんのだ！！知らんと言ったら知らん！！！」
怒られた。許せぬ。
私は無惨の手によって鬼になった。でも無惨の呪いを受けなかった。だから、無惨って呼べるし、太陽もなんでか大丈夫だ。
しかし、太陽が大丈夫な私を喰べればいいのに、無惨はそれを拒んでいた。
よく分からん。
それに鬼になる前の事は覚えていない。
どんなことをしていたのか。どういう"人"だったのか。
でも、夢で"鬼殺隊"というのだけは知っていた。
それが何なのかは知らないけど。
『....無惨、お出かけしよ』
「しっ...！....仕方がない。
鳴女。」
刹那、ベン、と琵琶の音がして辺りは浅草の風景だった。
『無惨、わっふる』
「...はぁ、分かった行くぞ」
無惨に手を引かれわっふるが売っている甘味処に着いた。
「ワッフルと珈琲を」
「かしこまりました」
無惨が店員さんにそう頼む。
『無惨はさ、わっふる食べないの』
「お前から貰う」
『えー、あげないよー？』
私はけたけたと笑いながら言った。
暫くしてわっふるが運ばれてきた。
『わあ...！』
美味しそうなわっふる。ホカホカと湯気が立ち、めーぷるの甘い匂いが鼻をくすぐる。
『ん〜！美味しい！』
一口食べてそう言う。本当に美味しい。
無惨は珈琲を飲みながら微笑んでいた。
わっふるを食べ終わり、他のお店を回る。
どれもキラキラしていて面白かった。
無惨に簪を買って貰った。
「A、そろそろ帰ろう。」
『えー、うん。分かった。また来ようね』
「分かった。
鳴女」
無惨がそう言うとベン、と琵琶の音がまたして、気付けばそこは無限城だった。
『...もう帰ってきちゃった。』
「また行くからいいだろう」
無惨はさも当たり前のように言った。
『！うん！！』
私はその言葉に笑顔で頷いた。
.
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廣岡唯 - うううううう (4月30日 15時) (
レス) @page4 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - 白玉の星さん» いやぁ、嬉しいなぁ！絵文字大量は私がよくやること(笑)泣いた分だけ笑え！！ (2020年7月7日 18時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
白玉の星 - ボロッボロ泣いたけど最後で笑ってしまった…絵文字大量はヤバい (2020年7月7日 10時) (レス) id: 5158f6f325 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - yuzuw777さん» え、いってらっしゃい！まだあとちょっと続くよ！！お楽しみに！！ (2020年5月31日 12時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
yuzuw777(プロフ) - 梅昆布茶さん本編の完結おめでとうございます！！！すっごい面白かったです！これから2回目行ってきます(要らなすぎる報告) (2020年5月31日 7時) (レス) id: 77b858ed33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞輪廻∞ | 作成日時：2020年4月22日 2時
