復讐【鬼滅の刃】

心情と彼女 ページ39

───これは、愛に飢えた少女の御話。

麗美夜セリフ→『』

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麗美夜side

「──麗美夜、おいで。」

この人達が、柱。

『ゆ、夢河麗美夜です。よ、よろしくお願いします........！』

私はある日柱になった。









私は愛されたかった。

自分が高い地位にいれば構ってくれる、誰でも私を見てくれると思った。

鬼殺隊に入ったのは虐待をしてくる親から逃げた夜、私は鬼に襲われかけた。
その時に助けてくれたのは私をここに入れてくれた育手の人。

その鬼殺隊に入って最高地位に登り詰めれば私の夢が叶うと思っていた。


やっと乾ききった心が潤うと思っていた。









.









なのに。





「Aちゃん甘味処に行きましょ！」

「おーい、A！鍛錬に付き合えよォ」

「A！町に行こうぜ！」

「A！」

「Aー！」

「待って！？みんな一気に話しても何言ってんのか分かんないんだけど？！」

みんなから愛されている藤原Aが許せなかった。









.









私は愛されたかった。

愛されるために私は手段を選ばなかった。

隊士の手柄を横取りしてあたかも私が鬼を沢山殺したようにして柱に登り詰めたし、誰にとっても私が一番でいるために周りにいる人を踏み台にしたり、蹴落としたりした。









.









なのになんで。

なんで私を見てくれないの？
なんで私よりその子なの？
なんで。

なんで。なんでなんで。なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで。




私を見てくれないのは藤原Aがいるから？



全部、彼奴のせい？彼奴がいなきゃ、私は愛されたのに。









だから、私は藤原Aを地に堕とした。

『アハハハッ！』

私は狂っていたのかもしれない。

いや、そんなことは関係ない。

私が愛されればいいんだもん。




藤原Aが悪者になってみんなから愛されるようになった。







でも。









.









心は満たされなかった。

ずっと心に穴がぽっかりと空いたみたいな、空虚な感じがした。

けど、私はそれを気づかないフリをした。









.









そして。





──ある日突然、Aが消えた。



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