復讐【鬼滅の刃】

失物と少女 ページ36

こちらは無惨&夢主勝利ルート(原作ガン無視)となります。
単行本派だから、作者のオリジナルな。(重要)
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

Aside

『..........珠世もいい加減諦めたらどうなの。』

「いやっ......だ！！」

無惨に殆ど取り込まれた珠世が否定を述べる。

ヒトの味方なんてして楽しいことなんて何一つもないのにさ。阿呆らしい。

「..........あなたはっ..........！どうして鬼殺隊、なのに........！..........鬼になっしまったんですか？！」

彼女が俺にそう問うた。

『.......一つ、訂正しよう。鬼殺隊"なのに"ではなく、鬼殺隊"だった"。そして何故鬼になったのかというその問いは愚問。答えはその使えない頭でも分かるんじゃないのか？』

答えるだけ、無駄。

「...........鬼殺隊が、憎いんですか」

彼女がゆっくりそう言った。
慎重に、且つ重みを持って。

その展開(シリアス)になったことに俺は笑いが込み上げた。

『くっ.....はははっ！すごいぞ、珠世。正解だ。そう。俺は鬼殺隊が憎い。だから潰す。』

「何が.......可笑しいの。」

珠世はそう問うた。

『可笑しいも何も、当然の事をそんなふうに聞かれるとは思わなくってなぁ！つい、笑ってしまったよ。気に触ってしまったなら謝るさ。』

俺が言った言葉を最後に会話は終わった。

「......？！藤原ッッ？！！」

柱サマが来たのと、珠世が無惨に完全に飲み込まれたのだ。
しかし、来るのが意外と早いなぁ。

上弦の鬼達はどうなったのだ。

気配を探るが見つける事が出来なかった。

もしや..............。

「鳴女ェッ！！」

無惨も同じことを思ったのだろう。


上弦の鬼は全て死んだ。


獪岳は蒲公英少年に。
鳴女は蛇柱と恋柱に。
猗窩座は痣の少年と水柱に。
童磨は蟲柱、蟲柱の継子、猪頭少年に。
黒死牟は風柱、岩柱、霞柱、風柱の弟に。

柱及び鬼殺隊の手によって殺された。

だが、上弦達の命は決して無駄ではない。
それぞれの戦いによって、大怪我を負っている者がいる。
それに、蟲柱、岩柱、霞柱、風柱の弟に至っては絶命している。

即ち、戦いにおいて有利なのは俺達。
人にとっての大怪我は鬼たちにとってはかすり傷に過ぎない。

人は失った指や足、腕などは再生出来ないが、鬼なら出来る。

勝算は此方にある。
一匹たりとも残らず殺す。

『........地獄へ堕ちろ。』


俺の復讐劇に火蓋が切られた。




.

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す