復讐【鬼滅の刃】

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暫く、童磨と私の攻防戦が続く中、扉の方から誰かが来た。

カ「師範っ........！」

しのぶちゃんの継子か。なら、彼女が此奴の頸を必ず斬ってくれる。


カナヲは応戦に出た。

なら今だ。

血鬼術・滅びの呼吸 讐ノ型 喪失

しのぶちゃんが体内に溜め込んだ藤の毒を。

彼奴に食らわせる。

「Aちゃん、どうして。俺らの仲じゃないか。」

知らない知らない。鬼は殺す。





私は童磨に攻撃を続けた。








──そして、童磨を倒した。

途中から更に猪の被り物を被って刃こぼれしまくりの刀を二本もった変わった隊士が来てカナヲとその隊士で童磨にとどめを刺した。









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『.......グッ..............。』

あー、だめだ。死んじゃうや。

無惨を倒し、鬼という人間の敵が完全に消滅して平和が訪れた頃。

私も崩れ始めていた。

「Aッッ！！！！」

実弥が私の名を呼ぶ。

『なぁに？』

「死ぬなっ！！消えるな！！だめだだめだっ！！すまなかった悪かった！！だから........っ！だからっ死ぬなっ....！お前まで俺らの前から消えないでくれ！！」

実弥がそう涙ながらに叫んだ。

『それは、無理だよ。鬼の始祖の無惨が死んで、体もほら、もう顔しか残ってないんだから。

あのね、私、馬鹿だった。鬼になるんじゃなかったって後悔してる。皆は、私の知ってる大好きな皆のままだった。助けようとしてくれてありがとう。鬼になってごめんね。』

消えてしまう前に伝えないといけない。

「いやっ！いかないで！死なないで！待って！Aちゃん！！」

蜜璃ちゃんが泣きながら言った。

『へへへ、私、皆のこと忘れないよ。大好き。』





そして、私は塵と化した。





Noside

Aが塵となってから彼らには救えなかった後悔が募り、釈然としない空気が漂っていた。

そして、彼らは唯一残ったAの刀を持って在るべき場所へ各々帰った。

Aの刀はAの家に。

一人一人は一人一人の家に。

鬼の居ない世界を望んだ彼らの心は鬼が居た世界よりも暗く、濁っていた。









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───またいつか、逢いましょう。


Fin.



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