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ページ34

「もう、俺達はお前を悲しませない。」

義勇がそう言う。

途端、ドクンと私のナニカが脈打った。

───「人殺しと仲良くして何がいいのだ」

ドクン

───「"私"よ。お前は邪魔だ。"俺"の復讐の邪魔をするな。」

ドクンドクン

───「ほぉら、憎くて仕方がない水柱が目の前に居るんだぞ?殺せ。今がチャンスだ。早く。殺せ!!私よ!!!」

ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン

"俺"が"私"に戻る事を拒絶する。

黒くてドロドロとした物が渦をまく。

殺さねば..................ならぬのか。

爪が鋭く伸び、義勇の背中を狙う。






「A行くなッ!!戻ってこいッッ!!」

義勇の声で我に返る。

────「"私"よ!!殺せ!!」

「A!!」

"俺"と義勇の声が交互に聞こえる。

『......ぁ........あ"あ"あ"あ"あ"あ"ッッッッ!!!!』

"俺"の声が嫌になって自分の脳を刺した。

『"私"がッ..........滅するのは.......鬼だッ!!!』

そう叫んだ。

「............A。」

『義勇、大丈夫だよ。私は。』

抉った頭も瞬く間に元に戻る。

『──それよりも、義勇。

義勇はあの痣の少年と上弦の参を必ず倒せる。

私は今危ない所にいるしのぶちゃんのとこに行ってくる。』

「───!!胡蝶が?!」

義勇が目を見開いてそう言った。

『大丈夫。私が必ず助ける。

だから、頑張って。』

私はそう言い、義勇と別れた。





.





『────間に合った!』

「?!A........さん......?!」

あれから急いでしのぶちゃんが戦っている所───上弦の弐、童磨のとこに向かった。

しのぶちゃん救出は間一髪という所だった。

「あれぇ〜?Aちゃん?どうして、鬼殺隊の子を、それも柱の子を守ってるの?」

童磨が不思議そうに言った。

『..........しのぶちゃん、大丈夫?』

「なんで........Aさんが........」

しのぶちゃんのその問いに、私はふわっと笑い、血鬼術をかけた。

血鬼術・滅びの呼吸 讐ノ型 喪失

しのぶちゃんの怪我が滅失しますように。

すると、

血鬼術・蓮葉氷

血鬼術・滅びの呼吸 肆ノ型 消滅

背後で童磨の血鬼術が飛んできたのでバリアのような術で防ぐ。

「Aちゃん、どうして俺に刃を向けるんだい?

俺は悲しいぜ。あんなに可愛かったAちゃんが、





殺さないといけない対象になるなんて。」

『.......殺されるのは、お前だ。』

.

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廣岡唯 - うううううう (4月30日 15時) (レス) @page4 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - 白玉の星さん» いやぁ、嬉しいなぁ!絵文字大量は私がよくやること(笑)泣いた分だけ笑え!! (2020年7月7日 18時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
白玉の星 - ボロッボロ泣いたけど最後で笑ってしまった…絵文字大量はヤバい (2020年7月7日 10時) (レス) id: 5158f6f325 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - yuzuw777さん» え、いってらっしゃい!まだあとちょっと続くよ!!お楽しみに!! (2020年5月31日 12時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
yuzuw777(プロフ) - 梅昆布茶さん本編の完結おめでとうございます!!!すっごい面白かったです!これから2回目行ってきます(要らなすぎる報告) (2020年5月31日 7時) (レス) id: 77b858ed33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:∞輪廻∞ | 作成日時:2020年4月22日 2時

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