復讐【鬼滅の刃】

蛇と少女 ページ29

「──藤原か。」

蛇柱が俺に話しかけた。

『そうだよ。』

互いに向き合い、相手を伺う。

「お前が鬼になってまで生きていると思うと虫唾が走る。さっさと死ね。」

『お前の...いや、お前たちの悪事が未だ露わにならずのうのうと柱を謳っていることを思うと俺も虫唾が走る。さっさと殺してやる。』

刹那、刀と刀がぶつかり合う音が辺りに響く。

蛇の呼吸 参ノ型 塒締め

血鬼術・滅びの呼吸 弐ノ型 残虚

技同士がぶつかり、煙が上がる。

『──お前はその程度か。弱くなったな。

なぁ、伊黒。』

煙が晴れた頃、伊黒は右肩を大きく斬られ、出血していた。

ゴブッ、と血を口から吐く伊黒。

「この程度では、俺は死なない。お前のようなゴミに殺されるほど俺はやわではない。」

蛇の呼吸 弐ノ型 狭頭の毒牙

血鬼術・滅びの呼吸 参の型 無慈悲ノ月



何度も何度も技が、刀がぶつかり合う。

そして、伊黒の斬撃が俺の頸に入った。

スパン

頸が胴から離れる。

だが、俺の体は崩れない。

(此奴も無惨と同じく頸を斬っても死なない。
なら何処だ。必ず急所はあるはず。)

伊黒はそう考えた。


『──俺がこれで死ぬとでも？』

直ぐに頸を回収し、胴とくっつける。

『お前なんざにやられてたまるか。』

血鬼術・滅びの呼吸 壱の型 冷酷

俺は伊黒の頸を斬ろうと技を出した。




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