復讐【鬼滅の刃】

無限と少女 ページ27

「──悲鳴嶼さんお願いします！！」

珠世が無惨に片目を潰されながらも岩柱の名を呼んだ。

「南無阿弥陀仏！！」

岩柱はそう言い、無惨の頸を落とした。

私はまだ消滅の効果があった為、害は及ばなかった。

だが、残念だ。岩柱。無惨は頸を切っても死なない。

勿論、俺も。

余談だが、無惨は日光のみでしか死ねないが、私は心臓を刺されると死ぬ。

何故こうなったのかは無惨でも分からないそうだ。
まるで、俺の存在が異質であるように。

だが、味方さえも恐るる俺は敵は俺を攻略するのは時間がかかるだろう。

閑話休題。

無惨は頸を瞬く間に再生させ、無惨特有の血鬼術、黒血枳棘を繰り出した。

それを岩柱は「参ノ型 岩軀の膚」を使って相殺する。

「テメェかァァァお館様にィイ何しやがったァア────────！！！」

風柱が血相を変えてそう叫んだ。

「無惨だ！！鬼舞辻無惨だ！！奴は頸を斬っても死なない！！」

風柱を筆頭に柱がこちらの近くに居たのが分かった。

「無惨！！」

柱だけでなく、あの日妹の鬼を連れていた痣の少年──竈門炭治郎も居た。

霞の呼吸、蟲の呼吸、蛇の呼吸、恋の呼吸、水の呼吸、風の呼吸、そしていつかの昔に無惨が唯一追い詰められた「日の呼吸」に似ている、ヒノカミ神楽が一気に繰り出された。

あーあ。間合いに入ってしまった。

サヨナラ。地獄へ堕ちろ。

俺は嗤った。







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