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「きゃぁぁぁぁ!!!」

蝶屋敷の前で麗美夜は自分の腕を刺し、叫んだ。

当然、それは蝶屋敷の人全員に聞こえる訳で。

しのぶさんや、カナヲちゃん、アオイちゃんたちが来た。

「まぁ!夢河さん!どうなさいましたか?」

「あ...しのぶさん...Aちゃんが...、「足引っ張んな」って言って刀で刺してきたんです。」

『...は?』

意味が分からない。どうしてそんな事を言うんだ。

「...え、Aさんが...?
それは、本当ですか?」

『ち、ちが... 「そうよ!!」』

否定の言葉を述べるが、麗美夜が被せて言えなかった。

「...っ兎に角夢河さんは屋敷に。Aさんはご自宅に。」

『...はい』


私は家に帰ったけど、一睡も出来なかった。




翌日は緊急柱合会議があった。

きっと私の事だろうか。

支度を終え、産屋敷郷へ向かった。

中に入ると柱たちからの視線が凄く痛かった。


間もなくしてお館様がお見えになった。

「A、麗美夜を刺したのは本当なのかな?」

そう聞かれた。

『...そ、そんな事、してません。』

「え、Aちゃん嘘つかないでよ!!刀で刺したじゃん!私を!」

麗美夜がそう言った。

「本当なのかい?」

お館様はもう一度、私に聞いた。

『...私は、違います...!
しのぶさんとカナヲちゃんとアオイちゃんなら誰の刀がどこにあったか分かるはずです...!』

私はそう言った。

「しのぶ、覚えてるかい?」

今度はしのぶさんに聞いていた。

「...Aさんの刀は鞘に収まったままでしたね。夢河さんの刀が血に濡れていて外にありました。」

「Aちゃんそれはあんまりじゃない?
私の刀を使って刺してきたんじゃない!!そう言って私が自作自演してると思わせたかっただけじゃない!!」

自作自演してるのは合ってるじゃないか。
巫山戯たことを言わないでよ。

『...はぁ?!そんな事ないよ!!てかそもそもあなたは任務の時だって...!!』

「...酷い...!Aちゃん酷いよ...!!私、何も悪くないのに...怪我だってしてるのに...!何でそんなこと言うの...?...ヒッグ...。」

私が任務の事を口に出そうとすると麗美夜が泣き始めた。

何言ってんの?

「A。」

お館様が私に謝るよう催促しているような声で名前を呼んだ。

『なんで私が悪者になんなきゃいけないわけ?!何もしてないあなたに謝らなきゃいけないわけ?!足引っ張ってんのはあなたじゃない!!』

私は思わずそう叫んだ。



.

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廣岡唯 - うううううう (4月30日 15時) (レス) @page4 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - 白玉の星さん» いやぁ、嬉しいなぁ!絵文字大量は私がよくやること(笑)泣いた分だけ笑え!! (2020年7月7日 18時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
白玉の星 - ボロッボロ泣いたけど最後で笑ってしまった…絵文字大量はヤバい (2020年7月7日 10時) (レス) id: 5158f6f325 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - yuzuw777さん» え、いってらっしゃい!まだあとちょっと続くよ!!お楽しみに!! (2020年5月31日 12時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
yuzuw777(プロフ) - 梅昆布茶さん本編の完結おめでとうございます!!!すっごい面白かったです!これから2回目行ってきます(要らなすぎる報告) (2020年5月31日 7時) (レス) id: 77b858ed33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:∞輪廻∞ | 作成日時:2020年4月22日 2時

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