復讐【鬼滅の刃】

復讐と少女 ページ19

『──それとも、藤原Aをまだ殴りたかったから？』

そう言うと柱がバツが悪そうに顔を歪めた。
だが、私は続けた。

『麗美夜を虐めた私は塵だとしたら、殴られて当然、制裁だ、自分達は何も悪くない、何も感じないお前達は何になれるだろうかね？』


『お前達は人の命を守ると謳っている人の化けの皮を被った鬼だ。』

全員、黙っていた。事実を明るみにされて苦しいか。
こんなの。

『...私は前、お前達に危害を加えるつもりは無いと言ったが、撤回させていただく。

私は、藤原Aだ。

お前達に鬼となって復讐をする者だ。

心の傷は簡単には癒えない。

同じ痛みを味わい、苦しめ。』

私は面を外した。

全員が驚きの表情に変わる。

私は麗美夜に近づいた。

『よお、麗美夜。相変わらず屑だな。
お前のせいで私が死んで自分達の首を締めたんだ。』

「はっ...？！違うわ！！なんでよ？！そんなわけない！！」

違う、違うと繰り返しそう言う麗美夜。
無様だ。

私は全員に言った。

『これからお前らに面白い物を見せてやるよ。』

私は麗美夜に「血鬼術・喪失」をかけた。

「あ"っ"ぐわ"ぁ"っ...！！」

刹那、麗美夜は苦しみに顔を歪めた。

「麗美夜！！」

風柱が名を呼ぶか麗美夜は苦しみもがいていた。

『お前には私が負った怪我の苦しみを味合わせた。

あ、唯の怪我じゃないよ？
麗美夜と柱からの殴られたせいの全身打撲と、右手指の全部の骨折と、足の骨折と、右耳が聞こえなかったくらいだよ？

それで、蝶屋敷は使用禁止。で、任務の怪我。元々怪我のせいで動けなかったから沢山痛かったんだよー？

ねぇ、どう？この痛そうなざま。お前達のせいで私、こうなってたんだよ？』

麗美夜の苦しむ声以外何も聞こえなかった。

柱は顔面蒼白。あ、怒りでわなわなと震えている人もいるなぁ。

「てめェ巫山戯るなァ！！！」

風柱が刀を持って突っ込んできた。

だから、刀をバラバラにして肋を折った。

「..カハッ...！」

風柱が飛ばされたところでお腹を抱えて蹲っていた。

『お前達が作った傷は一生残るなぁ。

そもそも、お前達がたったの一言で騙されるからじゃないの？
疑う気はなかったの？

ほんと、自業自得。ざまぁみろ、だよ。』

こんなの、そう言う他、無くない？

『それに産屋敷。お前は鬼殺隊の父なんだろ？子のしつけも出来ぬとは、見殺すとは。

父親失格、だな。』

お前達を早く、絶望の闇に突き落としてしまいたい。

私はお前達を許さない。



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