兄妹と少女 ページ17
『久しぶりだな。産屋敷。元気にしてたか？』
風柱を蹴り飛ばして産屋敷に話しかける。
「...この声は...鬼灯、かな？」
『嗚呼、そうだよ。お前の話し相手さ』
私は面の奥でニコッと笑った。
「...てめェ...巫山戯るなァ...！！」
『うーん。君は鬼かな？』
風柱を無視して禰豆子という鬼に話しかける。
「むー」
禰豆子からは赤子のような声を発した。
「無視すんなァ！！」
風柱が怒り任せに刀を向けてきた。
危ねぇなぁ。
『...君は冷静さが全く足りないねぇ。そんなんで柱なんて。よくなれたよ。』
彼の後ろにまわり、背後から刀を持っている腕を掴む。
嗚呼、弱い。醜い。腹が立つ。
「うるせェんだよ！！」
風柱がバッと私の手を振り払った。
いちいち行動が激しいこと。
『...ところで産屋敷。何故無害な鬼と痣の少年をいたぶっているのかな。到底理解が出来ないのだが。』
「いたぶってない。何故そんな被害妄想をするのか。意味がわからない。こちらもお前を理解し難いな。」
ネチネチと蛇柱がそう言った。
被害妄想？私がそうだったらお前達は何も感じていないのか。酷い人間だ。いや、人では無いのか？
その程度の煽りなんか、痛くも痒くもないな。
『ふむ。言い方が悪かったか。
では、お前達は何をしているのだ？』
「今はこの少年の裁判だ。そしてあの鬼を派手に殺すとこだ。」
音柱がそう答えた。
『鬼殺隊の本部に連れてきた鬼をどうして殺すんだ？』
「それは鬼は人を殺すからだ。」
即答で答えが返ってきた。
また、それか。
『で？』
「...本当に人を殺さないか証明しようとしているんです。」
そうか。そうなんだ。
じゃあ私が止める理由はないや。
別に柱以外に脅威が増えたってどうでもいい。
どうせ、直ぐに殺すから。
『そうか。なら私が止める必要はないな。』
そう言って私は鬼から離れた。
「えっ...なんで...」
痣の少年がそう言葉を零したのを私は逃さなかった。
『...少年大丈夫か？』
痣の少年に近づいてそう問うた。
「どうして...禰豆子を...」
少年は禰豆子を守らないのか、聞きたいのだろうか。
愚問。
『守れなんて言われてない』
私は人差し指がまわりに見えないように少年の額に当てた。
くらっと少年は倒れた。
これは、血鬼術の一つであり、滅びの呼吸の一つでもある 喪失 で彼の記憶を消し、眠らせた。
一方、禰豆子の方は風柱が血を見せたがそっぽを向いて人を食べない事が証明された。
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廣岡唯 - うううううう (4月30日 15時) (
レス) @page4 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - 白玉の星さん» いやぁ、嬉しいなぁ！絵文字大量は私がよくやること(笑)泣いた分だけ笑え！！ (2020年7月7日 18時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
白玉の星 - ボロッボロ泣いたけど最後で笑ってしまった…絵文字大量はヤバい (2020年7月7日 10時) (レス) id: 5158f6f325 (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - yuzuw777さん» え、いってらっしゃい！まだあとちょっと続くよ！！お楽しみに！！ (2020年5月31日 12時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
yuzuw777(プロフ) - 梅昆布茶さん本編の完結おめでとうございます！！！すっごい面白かったです！これから2回目行ってきます(要らなすぎる報告) (2020年5月31日 7時) (レス) id: 77b858ed33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞輪廻∞ | 作成日時：2020年4月22日 2時
