22話 ページ36
『──さァ、アバレようぜ』
そして、俺達の歴代の先輩の雪辱を晴らすため、自分たちが一番になる為に。
今日も俺たちは
〈現在のローテ〉
ーーーーーネット
ピー、とサーブの合図が鳴る。
今回は相手のサーブから始まる。
『下野ッ!』
下「ハイッ!」
西「Aッ!」
北「こいやァァ!!」
南「ライトーー!!」
俺たちの十八番。
【ぉおっと!一番に速攻を入れてきた緑扇、一番 東と、四番 西野ォォー!!】
勿論、全国なので実況・解説がつくわけで。
『ナァイス!楓薫!』
西「ナイストス!いつも通りだよ!」
楓薫とそう言い、ハイタッチを交わす。
俺のサーブ。
そして、藍良の攻撃。
楓薫のブロックは惜しくもワンチとなった。
そのボールは俺たちのコートに落ちる。
相手のサーブ。
左近が拾い、俺は双葉にボールを上げる。
相手がブロックするがそれは相手のコートに向かう。
ただ、ボールを地面に落とさないだけの競技。簡単そうで、単純そうなスポーツ。
否、そんなわけない。
ボールを2回触ってはいけない、ボールは三回繋いで相手に返さなければいけない。
スパイクで飛んで、囮で飛んで、ブロックで飛んで。
バレーボールは重力との戦いである。
繋ぐ、競技である。
ラリーが続けば続くほど、体力はなくなる。
誰か代わりに打って欲しいと思ってしまう。
.
──そこからの、一歩。
『楓薫ッッ!!』
西「....ッ任せろッ....!」
「四番!!」
第3セットマッチ
【長い長い!ラリーはまだ続くのか!!そしてこのラリーはどちらが制するのか!!
後がない緑扇!!逃げ切ることが出来るのか藤塚!!】
──俺は、楓薫にトスを上げた
はずだった。
ボールは俺が思っていた場所から大きく外れた所に飛んでいった。
そして、仲間はカバーしようとするが一歩間に合わず。
ボールは、トンッ.....と、俺達のコートに落ちた。
観客は一瞬静まり返った後、ワァァァッ!!と騒ぎ立てた。
【───緑扇高校 東A!!まさかのトスミスッッ....!!】
その実況の声が、嫌に耳に響いた。
──試合終了
セットカウント2-1(25-21、22-25、25-23)
勝者:藤塚高校
緑扇高校 三回戦敗退
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梅昆布茶(プロフ) - 春佳さん» ほんと?!ありがとう!コメントたくさんありがとね!! (2020年6月4日 16時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
春佳(プロフ) - 見てて楽しいです! (2020年6月4日 12時) (レス) id: cf3d4a170d (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - 春佳さん» ありがとう、ほんと、頑張るわ! (2020年6月3日 22時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
春佳(プロフ) - 頑張ってくださいね(^-^) (2020年6月3日 21時) (レス) id: cf3d4a170d (このIDを非表示/違反報告)
梅昆布茶(プロフ) - 春佳さん» ありがとう〜!私、更新しなきゃなって思ってるけど、時間がないんだよねぇ〜。 (2020年6月1日 18時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∞輪廻∞ | 作成日時:2020年4月17日 17時