ちょっと待て、それは聞いとらん。2【鬼滅の刃】【歌い手】

気まずい ページ27

勢いでリビングに来たのはいいものの、


気 ま ず い


題名回収した訳じゃないの。いやほんとに。リアルガチ(出川●朗)

ヤバイヨヤバイヨ←

私が朝ご飯...もはや昼ご飯を食べている時もずぅぅっっと気まずい！！空気がおんっもい！！

目が合うとすぐ逸らされちゃうし、少し動いただけで肩跳ねるし。

正直言ってめんどくせぇ。

ちょっと呆れてはぁ、と小さくため息をつく。
それでまた肩が跳ねる。

『あのさぁ...』

そう言うと今度は更に大きく肩が跳ねる。
でも、私は構わず続ける。

『一体何にビビっとんの。』

沈黙。

『何が怖いの。何に怯えているの。いちいち私の行動に反応するのなんで？』

沈黙。

私は耐えきれんくて机をバンッと叩いた。

『黙ってんじゃねーよ！！黙るのは逃げてる証拠だ！！弱いやつがする事だ！！お前らは弱いんか？！違うやろ！！

お前達は自分の命をかけて人を守っているんやろ！！

たかが人間如きに、それもチビて弱そうなやつに怯えてどーすんや！！

お前らは体格だけの弱っちい人間かよ！！！』

荒々しく息を吸い、肩を上下させる。
炭治郎から鬼殺隊の事は聞いていたし、自分自身も原作やアニメを見ていたから知ってた。

それでも、彼らが呟いた言葉は、

不「...すまねェ」

不死川さんが言った、謝罪の言葉のみだった。

私は皆か命かけて人を守ろうとして戦っているのを見て感動した。言動一つ一つに心を打たれた。応援したいと思った。好きになった。頑張ろうと思った。


でも。


『...私が聞きたいのは謝罪の言葉じゃない。巫山戯るのも大概にしろ。』

私が好きなのはこんな皆じゃない。
こんな弱腰の皆じゃない。
ぶつからずに避けようとする皆は好きじゃない。

禰「Aさん...。」

宇「A、待て！！」

私は我慢できなくて出ていこうとしたら宇隨さんに腕を掴まれた。



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