六話：毒蛇 �◆攜涵鮓隋� ページ6
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「何してんの」
彼にそう言われ、掴まれていた腕からは血が流れていた。
「申し訳ございませ...」
「謝れって言ってねぇ、なんでこんな事してんの」
彼は私の腕と目を見て聞いた。
「...私は、邪魔な存在ですか？」
「.....は？」
口が勝手に動いた。
「街で女性といるのを見ました。私は貴方にとってどうでもいい存在ですか？
私は貴方が好きです。愛しています。」
流したくもない涙が零れる。
そんな私を見て彼は目を見開いた。
今、彼は私のことを考えている。
少しの幸福感。
「ずっと、私に接してくださらないですか。私は婚約しただけ、それでもう用無しですか？」
言葉がとめどなく零れた。
自分が自分じゃないように感じた。
「......ごめん」
彼はそう言って私を抱きしめた。
その謝罪はどういう意味を含んでいるんですか？
心はキシキシ悲鳴を上げているというのに私の口端は微かに上がった。
「Aを一人にしてしまって。
僕もAしかいないし、Aを愛している。
許嫁なのに君に惚れているんだ。」
彼は私の瞳を見てそう言った。
彼が私の名前を呼んだ
彼が私を愛していると言った
なんだ、この気持ちは。
「悟様....もうあんなことしないでください。不安になってしまいます」
「勿論しないよ。そんな気持ちにしてごめんね。僕はAしか見ていない。」
彼は私をもう一度抱きしめた。
「.....もっと、私を頼って下さい」
「凄く心強いよ」
すると、首に鋭い痛みが走った。
「えっ....！」
「僕のものっていう印だけど....順番が違ったかも。」
そう言い、彼は私に初めて口付けをした。
「クスッ、真っ赤だね」
彼は微笑んでいた。
──嗚呼、どうしよう。
彼が私を見ている。彼が私だけを考えている。
彼が私に口付けをした。彼が私にキスマークを付けた。
今、彼も私も互いのことしか考えていない。
2人だけの世界が確立している。
その事実にどうしようもない興奮を覚えた。
「悟様」
「なぁに？」
私は愛の言葉を彼に注いだ
「私とずっと一緒に居てください」
「言われなくてもそうするつもりだよ。」
嫌ってくらい傍にいてあげる、そう言って彼はもう一度、私に口付けをした。
私は彼を手に入れた。
ずっとずっと彼は生涯私のものだ。
誰にも渡さない。
感じた優越感も幸福感も興奮も独占欲だと言うことを彼女は知らない。
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∞輪廻∞(プロフ) - マリイさん» 再びリクありがとうごさいます！！乞うご期待お願いします！ (2021年1月28日 22時) (
レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ∞輪廻∞さん» もう１つリクエストで夢主が虐められてる所とリスカしてる所を建人が見たら (2021年1月28日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - マリイさん» うっわ、なにそれ良き！！むっちゃ面白そうやん！リクエストありがとう！！ (2021年1月9日 22時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクエストで夢主がスリルを求めるアドレナリン中毒＋戦闘狂でナナミンが夢主の面倒見てる設定見たいです (2021年1月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞輪廻∞ x他1人 | 作成日時：2021年1月9日 22時
