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―――まぁ、そんな訳で冒頭に戻るのだが
勘違いしないで頂きたいのが私が彼を自らの意思で家に上げた訳でもなければ一緒にお酒を飲み交わそうと言った訳でもない…
顔を歪ませながら隣の彼に目を向けると、ヘラヘラとした顔で此方に寄りかかってきた
「Aさん程魅力的な女性には、会ったことがないよ…早く私と一緒に心中しておくれ」
『お独りでどうぞ?それと貴方…昔女遊びが激しかったと聞きましたが、そんな口説きで私を堕とせると思ったら大間違いですが?』
と、にこりと微笑みながら私は太宰さんにいった
「―――まさか。君だけだよ?」
『デタラメなことは言わない方が身のためですよ。昔、貴方に騙されて泣かされた女達の話を聞いたこともあります。なんなら彼女達を此処にお呼びしましょうか?』
「それは此処が修羅場になりそうだ…でもわかって欲しい、今は君に私は夢中なのだよ?」
ため息が出る。この男どんだけ懲りずに女達を口説き続けるつもりなのだろうか?
全く女をなんだと思っているのだ。腹立たしいことこの上ない…
如何せん私はこの様な女ったらしが大嫌いだ
これからの同居生活も全くいい兆しが見えない
そんな事をお構い無しに彼は私の首に手をまわし
首筋の方に自分の頭を擦り付け猫の様に甘えてきた
「Aさぁぁぁん、早く私の事を好きになっておくれよ…」
鬱陶しいとは思うもののなぜか振り払えない私も私である…まるで猫が喉を鳴らしながら甘えてきている様で可愛く思えてしまったからだ
すると彼はあっ、と声を漏らし思い出したかのように私に顔を合わせると
「Aさん。今度の休みいつ?」
『次、確か明後日…ですかね?』
まぁ!知ってたけど!!なんて云った彼に殴り掛かりそうになったが、一応確認の為だよと宥められた
『―――それで?明後日何するんです?』
「流石Aさん!察しがいいね! その日は私とデートしようか?」
―――は?なんて声が私から発せられた。
なんで私が彼とデートなんてしなければならないのだ?全く理解出来ない
「ほら?これから一緒に暮らすわけだし、お互いの事を沢山知れるいい機会だと思うのだよ?」
『何故私が貴方の事を知らないといけないんですか?意味がわかりません…』
「ふふ、いずれ否、翌日にでもその意味は分かるよ?」
―――翌日、首領からの言葉で彼の云ったどうりになってしまったのだがそれはまた詳しく話そう
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歴史馬鹿 - あの〜かさねかさねすいません誤字ですやはりがはやりになってます (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - 後もうひとつ誤字が...多分ですか軍警これが正しいかと間違えたらすいません (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - えっと...ネイさん誤字場所は2ページ目の重力使い←此方が正しいです (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネイ | 作成日時:2019年6月23日 2時