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「―――やぁ、おかえりAさん」


『ピッキングは非常に宜しくありませんね。太宰さん』



家に帰れば彼がいる。なんだか複雑な気持ちがあるがこれはこれで退屈はしない。



「では、合鍵を作って呉たまえよ。新婚みたいでとても素敵じゃないか?」



『―――まぁ、ピッキングされるよりマシなので考えてはおきます。』



「ふふ、賢明な判断だよ」



いつになく太宰さんは楽しそうにソファーに横になり自 殺本…?を読んでいる



そして私は彼が持っている本をスっと取り上げると彼は、あっ…と目で本を追った後に直ぐ前屈みになっている私の顔をまじまじとみた




「なぁに?Aさん。あ!もしかして今日は熱い夜にしちゃうとかそういう算段!?大歓迎だよ!!」



『ちげーます。貴方ならわかっているでしょうに…
4年前の事を聞きたいのですよ。私は』



ふぅん…成程ね、と横になっていた太宰さんは身体を起こし私と目線の位置を合わせると私の顔をその細い指で挟み




「―――いいよ。教えてあげる…と、言っても私は君を一方的に見ていたに過ぎない。
そして、これも予言なのだがこの話を聞いたら君は私に釘付けになる」




『なにを自意識過剰な事を…』




まぁまぁと私を宥め私の顔を挟んでいた手はいつの間にか腰に移動され強制的に彼の隣に座らされる形で引っ張られた




「ふふ、私は狙ったものを1度も逃した事がないのだよ?物でも人…でもね?4年も待ったんだ。
絶対に今後君を離すことなんてないさ。」



そういった彼は私の髪の1束を私の耳に掛け、これまた愛おしそうに割れ物を触るように私の頬を撫でた




出会ったばかりの男にいいようにされるのは癪だが、なんとなく彼なら一寸だけ、本当に一寸だけいいかもしれないと思ってしまっている私は重症だ




『―――随分とキザな言葉を言ってくれるんですね
…では、お話しを聞くとしましょうか?』




不敵な笑みを向ける私に彼は満を持して





「それじゃあ、そんなに長くもならない4年前の話を始めよう」






と、ぽつぽつ話を始めた

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歴史馬鹿 - あの〜かさねかさねすいません誤字ですやはりがはやりになってます (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - 後もうひとつ誤字が...多分ですか軍警これが正しいかと間違えたらすいません (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - えっと...ネイさん誤字場所は2ページ目の重力使い←此方が正しいです (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ネイ | 作成日時:2019年6月23日 2時

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