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桜の花びらが２枚 ページ3
ハッと目が開いた。
辺りを見回すと、夜空が見える窓に、誰も座っていない椅子があった。
『あぁ。私は今…』
ー飛行機に乗っているんだ
丁度、この飛行機は日本上空を飛んでいるところだ。
彼女は、冷静に心を落ち着かせると、額にうっすらかいた汗を拭いた。
『こんなものを見るのは、今まで何回もあったが…慣れないものは慣れないな』
先程のことを忘れようと、ポケットから携帯を取り出し、数日前の受信したメールを見た。
〈久しぶりだな。日本で待っている、A〉
二行程度のメールだが、Aは息を吐いた。
『まぁ、どうなってもいい。ただ、"この安心が続く"のなら』
携帯を閉じ、再び眠りへと入る。
窓の外からは、太陽の光が現れ、穏やかな寝顔を照らし始めた。
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作者名：うらたぬき | 作者ホームページ：http://urazuki
作成日時：2018年6月24日 23時
