メサイア~蛍色~ (ページ3)

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Nice to meet you2 ページ3

「あっ、見つけた。」
隣にいた高野が、顔を歪める。
高野の視線の先には、あの二人の姿があった。
「周、三栖。」
私は小さく二人の名前をつぶやく。
二人が、私たちに気づく。
「あー、"さよ"達じゃぁん。
なんでこんなところにいるのぉ？」
「周、僕の名前は沙耶光織(さやほたる)だって。忘れ過ぎ。」
「いや沙耶、あれわざとだからな？」
「ほんっと、沙耶ってからかいがいあるっすね三栖さん。」
周がニヤニヤしながら三栖の方を見る。
とうの三栖は無表情だったけど。
「で、お前らこんなところで何してんだ。」
「でじゃねーよ！お前らのこと探してたんだよ！勝手にどっか行くから！！」
「どこ行ってたの。」
私は三栖のほうを見る。
「ちょっとな。」
そう答え、僕たちの間をすり抜けてさきさきと歩いていった。
周もそのあとに続く。
「あ、おい！」
高野も慌ててそのあとをおう。
「あ。」
三人がどんどん離れていく。
三人が居なくなるはずないのに、私の前から消えるはずないのに、その時三人とも消えちゃうんじゃないかという恐怖感に襲われる。
白崎と、彼が私の前から消えてからこう感じる時がよくあった。
怖い。
「おーい沙耶！！早く来い！！」
高野が遠くで僕を呼ぶ声がする。
私はこくりと頷き、彼らの元に向かった。
「××さん、いつになったら迎えに来てくれるの。
寂しいよ…」