瑠々と柊介×颯真3 ページ3
にやりと颯真さんが笑う。
「どっちだよー、悠里か間宮。」
「だから私好きな人なんて…!」
「可能性的には悠里でしょう。」
「なんで勝手に話進めてるんですか!」
「いやでもそれだったら間宮も可能性あるぜ?
なんだかんだ言って優しい所とかあるしさ、間宮。」
「しかし、幼なじみという点では可能性大きいと思いますけど。いつも一緒に居ますしね。
それに悠里の方が波沢君に好意を抱いてるように見えますしね。」
「え。」
淮斗が、私に好意…?
いやいやいやいやいや!!!
友人としてでしょ!うん、そうだ!絶対にそうだ!
変な勘違いしたくないし!!
「んもう!勝手に話進めないでくださいよ!!
それに私は好きな人いないですから!」
と私が2人の会話をぶった切った時だった。
「瑠々?」
その声を聞いた時、思わず体がカッと熱くなる。
カチンコチンになりながら後ろを見ると
そこには。
「何だこんなところに居たんだ。」
「淮斗…!」
颯真さんと柊介さんがにやりと笑うのがわかった。
淮斗がそんな二人を見て不思議そうに首を傾げる。
「海棠さんに来て欲しいって言われてるから一緒に行こ?」
「あ、うん!」
恥ずかし過ぎて、淮斗の顔が見れなくなる。
「ちゃんと連れていってやれよー!」
「手も繋いであげた方がいいかもしれないですね。ふっ。」
「うるっせー!!」
後ろを向いて2人に向かってあっかんべーをした。
そんなことしたって2人はおもしろそうにニヤニヤ笑っていた。
淮斗と共に納骨堂を出る。
「何か話してたの?」
「えっ、別に大したことじゃないんだけどね!
あはは…」
すっと淮斗が私の手を取る。
びくっと体が動く。
「なななななな…何…!?」
「えっ、だって手繋いだ方がいいって。」
「間に受けなくていいの!」
手を離そうと思ったけど、何だか小さい時に淮斗と手を繋いだことを思い出して懐かしくなった。
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作者名:○*・ayumi・*○ | 作成日時:2015年5月7日 20時